制限なし

【タウンリポート】ネパール家造り 今風はカラーペイント

《ASIAN TOWN REPORT vol.13》

アジアの街角を現地の生活者の視点でウォッチしてみるアジアン・タウン・リポート。私たち日本人がまだまだ知らない現地ならではの常識や流行、社会や経済・文化にまつわる話題を気ままに報告してもらいます。今回は、ネパールの家造り事情についてご紹介します。


 

隣り合わせの家造り

ネワール、バウン、チェトリ、マガル、グルン、タマン、シェルパ、タル、タカリ、… 
ネパールには、およそ50以上の民族があります。ネパール人は、ネパール国民という意識 の他に、各民族が自分達の民族に対してのアイデンティティーが強く、異なる習慣を持っています。気質的な違いや、各行事のやり方なども違ってきます。 

例えば、各民族の信仰については、基本はヒンズー教ですが(キリスト教、イスラム教、仏教徒信仰者もいます)、チェトリは、ビシュヌ。バウンは、シバとクリシュナ。ネワールは、 クリシュナとラクシュミとガネーシャをおもな神様として、あがめています。家のつくり方にも各民族がそれぞれの様式をもっています。


ネワール民族を例にあげてみます。 

ネワールは、家を建てるとき、一軒だけ独立して建てる事はせずに、何軒も隣り合わせに、建てて行きます。大家族、親戚が同じ並びに住まいを構えるということです。家のスタイルは、3階建で上に小屋裏部屋があります。家はレンガ積みで、窓は木を繊細な彫刻で作った小さな開口のものです。1階は玄関の両側の部屋は納戸。突き当たり一番奥は窓のないトイレ(小さな通気孔がある)。2階へ上がる階段下は家畜部屋。玄関はプザ(信仰の儀式)、成人式、結婚式などのスペースとしても使用します。2階は上がってすぐは、待ち合い室。待ち合い室の両側は客室。突き当たり一番奥は食料貯蔵庫。3階は寝室。居間。一番上の小屋裏部屋は、キッチン。神様の部屋。神様の部屋は東向きにベランダがあります。 
このようなスタイルのネワール建築の家は、今でも残ってはいますが、新しく建て始める家は、基本的なネパール式に沿って、さらに現代風のスタイルへと移行してきています。 

パタン(カトマンズの地名)界隈には、ネワールの古い様式の家を雰囲気は残しつつ、新しくリノベーションした、ゲストハウスもあります。長期滞在型でネパールを楽しみたい人向けに人気があるようです。 
最近の家の特徴は、レンガを積み上げて作る形は、昔も今も変わりませんが、今は、そのレンガの上にセメントでプラスターをして、その上にカラフルなペイントをするのが、今風のようです。レンガ積みの風情ある家並みが消えつつあるのは寂しい気もしますが… 。(パタンあたりでは、まだ、ネワール建築の古びた街並みが見ることができます)流行というものは、文字通り、流れて行くものですから、その先はどうなるかは、また新しい流行が来るのでしょうか?


サパはベトナムのハノイからバスで直行便がでています。 
都市部でオートバイをレンタルして田園などがある山間部に向かうとよいでしょう。山間部分は気温も下がってくるため、しっかりとした防寒対策をしていくとよいでしょう。 


サパは全体的にベトナムの他の都市より寒いです。長袖などの衣類はしっかり持っていくことをオススメします。 
山岳地帯は運転するときには注意しましょう。基本的に舗装されている道もありますが、舗装されていないガタガタ道もあったり、雨でぬかるんでいたりします。オートバイでもある程度慣れていないと転んだりしてしまう可能性があります。 

もし、不安なのであればタクシーなどを手配して向かったほうが良いかもしれません。 

オススメは山の方で一泊や二泊するようにしておくことです、山岳地帯にはたくさんのホームステイ先があり、そこで宿泊することが出来ます。宿泊することでゆっくりとした時間を過ごすことが出来ますし、ホームステイ先の家族とも仲良くなれることでしょう。 

基本的にサパでの宿はこういった形式ものが多く、欧米人なども一緒に宿泊することが多いため、仲良くなれる機会も多いです。 

ホームステイ先によっては、宿からトレッキングなどにも行くことが出来ます。その際はツアーとしてなので、別途料金がかかってしまいますが、それでも良いという人はツアーに参加してみるのも良いでしょう
 



 

ネパール人のお好みはピンク

流行と言えば、家のペイントの色や色のコンビネーションにも流行があるようです。オレンジや黄色や緑の鮮やかなペイントの家をよく見かけます。逆にモノトーンのシックな仕上がりの家も流行っているようです。また、内装の色は、ピンク色がネパール人好みのようです。以前伺った家の内装は、全壁オレンジだったのは、かなり圧倒されました。オレンジのなかで暮らすのってエネルギッシュだなと感心しました。最近増築中の隣近所の家は、内装がピンクとパープルだそうです。エネルギッシュです。 

家の外装内装は各家庭のこだわりみたいなものが見えて、面白く楽しませてくれます。ネパールの家は、かなり大きめで、3階、もしくは4階建ての建物が多く見られます。それらの家は、家主がいずれかの階に住んで、そのほかの階は、貸し部屋として使う、または、まるまる1軒、貸家とするのが、普通です。ネパールでは、この家賃収入のみで暮らしている人も少なくはありません。経済的にあまり恵まれていない人たちは、トタンでつくった家、ブロック積みの家、など、工夫して住まいを確保しています。 
びっくりするほどの速さで家を建てて、見る見るうちに、竹で、囲い塀をつくり上げ、拾ってきた石で家までのアプローチをつくり、畑はさっそく収穫もできている。といったお見事な家づくりに感心させられます。おまけに犬一匹も加わって、お見事です。 
いろいろな家の建て方、民族性による家のスタイル、外装内装のオリジナル性、家の活用法など、各家庭のニーズにそって様々な形が見えてくるのは、かなり興味深いものです。まだまだ建築ラッシュのネパール、しばらく、お宅拝見の楽しみが続きそうです。

 



ネパール人にとって犬とは… 

ヒンズー教では、すべてが神様である、という考え方があります。 
例えば、犬は神様、虫も鳥も、人間も神様… 、私たちが日常使っているものすべて神様、車も神様、機械も神様、皿や鍋、コップだって神様… 。目にするもの、すべてが神様です。ネパールの暦の上では、それぞれの日があります。 
例えば、ティハール(祭)の時期の暦にはカラスの日、犬の日などがあります。その犬の日には、犬に、花で作った飾りを首にかけて、ティカをする(おでこの中心当たりに赤い粉を付ける)、犬を神様として崇める日です。 

また、犬は番犬として、ペットであるのは、日本と同じです。野良犬も多く、飼い犬でも放し飼いの犬もいます。ちなみに私の住んでいる村の犬たちは、放し飼いの飼い犬がゴロゴロ、そこら辺で寝そべっているので、村の犬として、飼っているという感じがしています。名前も皆が知っています。我が家では、村の犬、カイレ、ジャプレが、ビスケットを食べによく来ていました。 

野良犬に対して、保健所が始末するという動きもありますが、冒頭でお話ししました、ヒンズー教の考え方でいうと、すべては神様ですから、野良犬の数も減る方向には向かないようです。

 

 

 


 

 

 

  
執筆者ダミー画像
Shyu シュウ
2007年ネパール移住。物心ついた頃からアジア好き。ライター。音楽大学ピアノ科卒業後、点々と好きなことをやって来たらネパールにたどり着く。極彩色のモノ、本、古い歴史あるもの、アート、工夫好き。夫はネパール国籍。一児の母。
公開日: 2018年11月01日 13:21