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北へ向かう旅 −虐殺の記憶− 【日本初公開】

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原題:Demons In Paradise
2017年製作/作品時間94分
撮影地:スリランカ
製作国:フランス

スリランカで暮らすタミル人のドキュメンタリー映画監督が、10年をかけて初めて内側から内戦を見つめたドキュメンタリー映画。内戦が勃発した1983年、5歳だった彼は、シンハラ政府によって引き起こされたタミル人虐殺から逃れるため、赤い列車で北へ逃げた。今、彼は同じ列車に乗って、南から北へと向かいながら、戦争が生んだ暴力の痕跡を辿っていく。自由のための戦いから、自己破壊的なテロリズムへの変貌。同胞たちの抑圧された記憶。そこには単なるタミル人とシンハラ人の抗争だけではない、深い悲しみと憎悪の渦が横たわっていた。平和は維持できるのか。新しい時代への扉は開くのか。スリランカ社会への問いかけは、世界への問いでもある。
 

監督:ジュード・ラトナム  
プロデューサー:ジュリー・パラティアン  
撮影:チンタカ・ソマキールチ、マヒンダ・アベイシンゲ、スティーヴン・ル・ゲレック
音楽:ラージクマール・ダルシャン  
編集:ジャンヌ・オバーソン  
  

内戦が生んだ“裏切り者”や“殉教者”という言葉

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深刻な民族対立によって勃発した内戦は、民族に対する虐殺行為が繰り返され、多くの犠牲者が出ました。しかし、追い詰められたタミル人の武装勢力は、やがて、組織を守るために同胞たちの命をも奪っていきます。終戦から12年が経ち、スリランカの治安は保たれていますが、人々が黙して語らないのは傷が癒えたからではありません。今なお、その深い傷は痛み続けているのです。抑圧されている多くのタミル人にとって、自分のアイデンティティを保護する必要性とそれを失うことへの恐れを抱いています。「純潔な国家を創るには、過去の汚れを全て消し去らなければならない」。そのような危険な思想を指導者が抱いたとき、いつでも破滅への扉が開かれるのです。
 

2017年 カンヌ映画祭 公式上映作品
 

 

予告編

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