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プラスチック・チャイナ

2016年製作/中国/作品時間82分
世界中から輸入したプラスチックのゴミをリサイクルする中国の小さな家族経営の町工場の日々。そこで働く父親と暮らす少女イージエは、幼い妹や弟の世話をしながら、工場の仕事を手伝って暮らしています。イージエは学校へ行く夢を抱いていますが、飲んだくれの父親は、許してくれません。学校へ通わせる金はないというのです。仕方なく、ゴミ山から見つけてきた雑誌や広告を教科書代わりに、言葉を学ぼうとするイージエ。一方、雇い主のクンは、農村出身で、生きていくためにできることは工場を必死で営むしかないと嘆きます。一人息子をようやく学校へ通わせることができましたが、今度は衝動的に買った車で莫大なローンを背負うことになりました。いつまで学校へ通わせることができるのでしょうか…。黒煙を上げ、野焼きされる廃棄物。有害物質が漂うゴミ山で子どもたちは1日中遊んでいます。経済発展を遂げた中国社会の貧困層の暮らしをみつめる衝撃的な作品です。
 
監督:ワン・チウリャン  
音楽:タイラー・ストリックランド  
製作:CNEX
 
◆プラスチック・ゴミの廃棄を中国の貧困層に依存していた日本◆
中国政府は、プラスチック・ゴミの世界的な輸入大国でしたが、2017年末それらの輸入を禁止しました。このドキュメンタリー映画が中国社会に与えた影響によると言われています。それによって、日本国内で廃棄されたプラスチック・ゴミの保管量が増加するなど、日本にも影響を与えています。つまり、日本は自国の廃棄物の処理を中国の貧困層に依存していたことになります。さらに、そこで働く人々の健康をも蝕んでいます。こうした現実は、日本国内でもあまり知られていません。早急に使い捨てプラスチックの段階的廃止を打ち出したフランスや台湾に比べ、日本は無策と批判されても仕方がない状況です。アジアの未来を考える時、国内だけに目を向けていては、根本的な問題解決にはなりません。社会問題は、国、地方、企業、家族、そしてひとり一人の人間の小さな心がけや思いやり、気づかいが社会を変えていく力になるのです。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2016年 IDFA特別審査員賞 
2017年 サンダンス映画祭 公式セレクション 
2017年 ONE WORLD 国際人権ドキュメンタリー映画祭 最優秀監督賞 
2017年 ミレニアム 国際ドキュメンタリー映画祭 持続可能な開発に関する最優秀映画 
2017年 フル フレーム ドキュメンタリー映画祭 環境賞 
2017年 台北金馬映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞・最優秀編集賞 
2017年 ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞

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