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父から息子へ~戦火の国より~

2017年製作/シリア/作品時間98分
シリアの過激派組織「ヌスラ戦線」で、客人として迎え入れられたタラル・デルキ監督が、テロリストの父親のもと、戦火を目の当たりにする子どもたちの成長や、息子たちをイスラム国家の戦士に育てようとする父親の姿にカメラを向けたドキュメンタリー映画です。毎日戦争ごっこをする兄弟は、少年兵養成キャンプで武器の扱い方を学びながら、やがてイスラム原理主義に染まっていく兄と、学校で勉強を望む弟に分かれていきます。サンダンス映画祭などで受賞し、2019年第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた注目作品です。
 
監督:タラール・デルキ
 
◆幼い子どもたちに刻まれる、紛れもない〝憎しみの連鎖〟◆
ベルリン在住のシリア人映画監督タラル・デルキ氏は、前作「ホムスに生きる」を撮り終えた後、本作品の制作のためシリア北部の家族に約2年半にわたり密着取材を行いました。そこには、戦争の残酷さとともに、日常的な家庭の営みが交錯し、人間性あふれるドキュメンタリー映画に仕上がっています。コーランを読み、聖戦を称える歌を口ずさむ日常。父親の愛は、まっすぐ子どもたちへも伝わっていきます。長男に、オサマという名をつけた父親は、敬愛するオサマ・ビン・ラディンから命名したといいます。一方、子どもたちもまた、いずれ自分たちが兵士として戦場へ行くことを当たり前だと感じています。やがて、その時が訪れるのです。作品には、幼く無邪気な子どもたちの成長とともに、紛れもない〝憎しみの連鎖〟の瞬間が刻まれており、観る者は戦慄させられるのです。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2019年のアカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート
サンダンス映画祭 ワールド・シネマ・ドキュメンタリー審査員大賞受賞
アジア太平洋映画賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート
インディペンデント・スピリット賞 長編ドキュメンタリー賞ノミネート
ヨーロッパ映画賞(英語版) ドキュメンタリー賞ノミネート
IDAドキュメンタリー賞 最優秀賞受賞
テッサロニキドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
ザグレブ・ドックス国際ドキュメンタリー映画祭
フルフレームドキュメンタリー映画祭 ドキュメンタリー研究センター映画製作者賞
バレッタ映画祭 特別審査員賞
ミュンヘン映画祭 Fritz-Gerlich-Preis受賞
マドリッド国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞
エルグーナ国際映画祭 シルバースター賞受賞

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