封鎖された武漢から決死の報告全3本

感染がますます拡大する新型コロナウイルス

中国政府は2月15日、新型コロナウイルスによる中国本土の死者が1523人にのぼり、感染者は6万6492人になったと発表しました。当局は、新型肺炎が発生した人口1100万人の大都市・武漢を閉鎖するなど、思い切った対策を進めてきましたが、感染はますます拡大し、極めて深刻な状況が続いていると言えます。また、「重症急性呼吸器症候群(SARS)の再来」をネット上で警告し、警察に一時拘束された医師、李文亮氏も7日未明、新型肺炎で死去しています。

決死の武漢取材を続ける陳秋実氏の声

アジアンドキュメンタリーズでは、封鎖された武漢に単独で入り、決死の現地取材を続けていた公民記者(市民ジャーナリスト)陳秋実氏のリポートを彼のYouTubeチャンネルから抜粋し、順次日本語に翻訳して無料で配信します。日本国内の報道だけでは伝わりにくい現地の様子や市民の声をダイレクトにお届けします。

真実のみを発信し、武漢市民と運命を共に

陳氏は、自らのカメラを通して、新型肺炎の実態を記録し、武漢市民の声を伝えていきたいと述べ、「武漢市民と運命を共にする」と決意表明。そして、自分は決してデマや偽りを発信せず、真実のみを発信すること。また防護服を得られるまで発病者と接触しないなど、自分の身は自分で守り、医療関係者に迷惑をかけないこと。新型肺炎が解決し、自分が確実に病気になっていないとわかるまで武漢を出ないことを宣言しています。

一気にパニックに陥った武漢市民、その背景には…

陳氏によれば1月23日に突然閉鎖された武漢では、情報が統制されていたことから、何の知らせも兆候もなく街が閉鎖され、市民は一気にパニックに陥りました。病院は患者であふれ、何もかも足りない状況。それでも、医療関係者は情報を流すことを許されておらず、多くの医療関係者が「デマ拡散」の容疑で拘束されたといいます。さらに、支援物資の受け取りでも混乱。中国政府は人民が団結し、組織化することを元々ひどく拒んでいることから、こうした緊急時に市民が自主的に救援組織をつくるといった対応に全く慣れていないのです。他にも、閉鎖により遺体を運ぶ車が少ないため、そのまま遺体を放置するしかない病院の状況や、自宅で亡くなった高齢者が中国政府の集計に入っているのかといった疑問など、現地の様子をリポートしています。さらに6日の時点で、親族が陳氏と連絡が取れず、行方不明になっています。陳氏自身がすでに当局に隔離、拘束された可能性も否定できない状況で、世界中から陳氏の消息に注目が集まっています。

私たち日本人にできることは何か

こうした武漢市民が直面している現実を知り、私たち日本人にできることは何かを考え、より多くの人々が支援に動いていただければ幸いです。
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