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いつも太陽を待っている

【日本初公開作品】
原題:Waiting for the Sun
2017年製作/中国/作品時間91分
 
双子の姉妹と年下の弟。その3人には母親がおらず、父親は殺人を犯して死刑囚になった。親類たちは、誰も3人の子どもたちを引き取ろうとせず、彼らは孤児として施設で暮らすことになる。「太陽の村」という名のその施設は、親が刑務所に入り、法定後見人のいない子どもたちを支援するための孤児院。20年間で6千人以上の子どもを受け入れてきたという。本作では、施設で共同生活を送る子どもたちの素顔を記録していく。そこから見えてくるのは、子どもたちの抱える繊細な心に秘めた深い悲しみと、それでもあきらめない希望だった。
 
監督:キャスパー・アストラップ・シュレーダー
 
◆事件については何もできませんが、お子さんは助けられます◆
親が刑務所に収監されることで、孤立して身寄りのない子どもたちを受け入れてきた「太陽の村」。創設者の張おばあちゃんは元々はベテラン刑務官でした。勤務先の刑務所で張さんは受刑者の子どもが路頭に迷い、物乞いとして暮らす様子を目の当たりにし、「彼らを見捨てるわけにはいかない」との思いで、1966年に自分の財産と親友から集めた資金で「太陽の村」を設立したのです。こうした施設は寄付によって運営されるのが通常ですが、資金難に陥るところも多いことから、安定収入を得て自立するための農園経営も行ってきました。張さんの掲げる理念は「自立更生」。野菜を育て子どもたちを育てる彼女は、まさに太陽のような存在なのです。

[予告編]

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