孤児院の子どもたち全3本

孤児院で暮らす子どもたち、世界で少なくとも270万人

孤児院は、親や世話をしてくれる近親者がいない子どもたちを養護する施設です。ユニセフ(国連児童基金)によれば、世界全体では少なくとも270万人の子どもたちが孤児院で暮らしているとしています。しかし、この数字は氷山の一角にすぎず、実際にはもっと多くの身寄りのない子どもたちが保護されているといわれています。収容されている子どもたちは、両親がともに亡くなっている場合や行方不明のほか、両親がわからない、親類など養育してくれる保護者がいない、また両親が子どもを育てられないなど、さまざまな事情を抱えています。

家族の温かさを感じ、人を信頼する気持ちを育むために

こうした孤児院で暮らす子どもたちの多くは、心に大きな傷を負い、愛情に飢えているといわれます。だからこそ、養育に関わる人々は、子どもたちが家族の温かさを感じ、人を信頼できる気持ちを育むことができるように、しあわせな家庭に代わる生活の場としての環境を作ろうと、懸命に努力しています。一方で、子どもたちにとっては、自分の境遇を受け止めながら、過酷な現実と向き合い生きていく術を学び、身に着けていく場所でもあります。そこには、大きな挫折もあれば、奇跡のような輝かしい成長もあります。そして、子どもたちの目覚ましい成長の裏には、必ず、子どもたちと関わった人々の深い愛情があるのです。

愛情の持つ力の大きさ、大切さをあらためて確かめたい

この特集では、インド、カンボジア、中国の3つの孤児院(児童養護施設)の子どもたちと、彼らに関わる人々の姿を記録したドキュメンタリー映画3作品をお届けします。いずれの作品も、子どもたちの心にフォーカスしながら、彼らに接する大人たちの思いを綴っています。あらためて気づかされるのは、愛情の持つ力です。現代社会では、愛情の希薄化が問題視され、さまざまな社会の闇を生み出す大きな原因のひとつと考えられています。孤児院の子どもたちをみつめながら、ドキュメンタリーは問いかけてきます。私たちは、人を愛する気持ちを忘れてしまってはいないでしょうか。

 
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