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原題:OBJECTOR
2019年製作/イスラエル/作品時間75分
イスラエルでは徴兵制が敷かれている。兵役はユダヤ人市民の義務となっており、心身に問題がある場合など一部の例外を除き、18歳になった段階で男女とも2、3年前後にわたって軍務に服する。しかし、軍人一家に育った女子高校生のアタルヤは、家族の反対を押し切って、兵役拒否を宣言する。なぜなら、彼女はイスラエル軍が行っているパレスチナ占領に強い疑問を抱き、それに反対しているからだ。兵役拒否は、イスラエル社会では裏切り者とみなされ、社会で異端視される。果たしてアタルヤは、自らの信念を貫けるのか…。イスラエル軍によるパレスチナ占領に異を唱えるアタルヤと若者たちの活動を記録したドキュメンタリー映画。
監督:モーリー・スチュアート
「兵役拒否」は、イスラエル社会の変化の予兆
イスラエルで、少しずつ兵役拒否が広がりをみせています。イスラエルによるパレスチナ占領政策に対する反対、そしてユダヤ人とパレスチナ人が平等に暮らす国を求める考え、さらには、軍隊そのものを否定する徹底的平和主義や、イスラエル建国のシオニズムに対する根源的な疑義など、イスラエルでは〝危険思想〟とさえ受け止められる考えをごく一部であっても高校生たちが議論し始めている現状は、今後イスラエル社会にもたらされる大きな変化の予兆と受け止めることができるのではないでしょうか。そして実際に、軍の予備役の士官たちにも、パレスチナ占領地での軍務を拒否する動きが出てきています。ささやかな反抗が、共感を生み、やがて社会の変革へとつながっていくのです。