現代の奴隷たち全3本

世界で4000万人いる現代の奴隷
国際労働機関(ILO)によると、強制労働や強制結婚など、いわゆる「現代の奴隷(modern slavery)」を強いられている人々が、2016年の時点で世界に4,000万人以上いることがわかりました。そのうち、約2,500万人が強制労働、約1,500万人が強制結婚の犠牲になっています。こうした「現代の奴隷」の被害者は、圧倒的に女性と少女が多く、その数は全体の70%以上を占めています。そして、その中の4人に1人は子どもです。

見た目にはわかりにくい強制労働
約2,500万人の「強制労働」では、農業や建設業、製造業、家内労働のほか、性的搾取などの被害が多く見られます。被害者は、個人や企業、時には国家当局によって脅され、強要され、労働を強いられていますが、被害者が作り出した製品や、提供したサービスは、外見上、合法的な商業活動と区別がつきにくく、私たちが食べる食料や、私たちが着ている衣料品の一部を製造したり、私たちが日常的に使用しているオフィスの清掃に従事していたりするのです。

性的な自律性を失い、労働も強いられる強制結婚
さらに約1,500万人以上いるという「強制結婚」の被害では、自らが同意していない結婚を強制される状態で暮らしており、性的な自律性を失っているだけでなく、「結婚」の名のもとに労働まで強いられているという状況にあります。また、強制結婚が18歳未満の「児童婚」であることも多く、明らかに子どもの権利が侵害され、成長発達に悪影響を及ぼすものとされています。妊娠・出産による妊産婦死亡リスクが高まるほか、暴力、虐待、搾取の被害も受けやすいのです。

現代の奴隷が多いアフリカとアジア
こうした「現代の奴隷」が最も多いのはアフリカで、1,000人中7.6人。次いで多いアジアでは1,000人中6.1人が被害を受けています。なかでも深刻なのはインドといわれており、世界最多である約1,800万人の「奴隷」を抱えているとみられています。企業は、こうした自社のサプライチェーンにおいて奴隷労働への関与がないがないか、厳しくチェックする体制が求められており、また、インターネット上で奴隷売買の取引が行われていることから、見て見ぬふりをしているネット企業への非難の声も高まっています。

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