宗教とは何か全6本

さまざまな宗教が生まれ、多様性を見せるアジア

アジア地域にはさまざまな宗教が存在します。中東や中央アジア、東南アジアの多くの国ではイスラム教が主流を占め、インドではヒンドゥー教、東アジアでは儒教や仏教、道教、キリスト教が主流の国もあります。他にも各国や地域で土着の信仰が根付いており、その多様性は独特です。世界三大宗教といわれるキリスト教、イスラム教、仏教はいずれもアジアが発祥の地。各宗教はさまざまな宗派に枝分かれしたり、地域の信仰と融合したりと、独自の教義が生まれることもあります。アジアはまさに、宗教の坩堝なのです。

国家運営における宗教の存在

アジアには国教を定めている国が少なくありません。フィリピンではカトリック、タイやスリランカ、カンボジアでは仏教、イランやアラブ諸国などではイスラム教を国教としています。中でも、イランやサウジアラビアなどのイスラム国家では、イスラム法を国家法として実際に運用しています。また、統治において厳格な教義の適用を行わなくとも、国内における信者の多さから国教を定めている国もあります。宗教と政治は太古の時代から密接な関係を築いていましたが、世俗化と政教分離という近代的価値観が普及した現在、宗教国家を除いて影響力は薄れつつあります。

儀式を拠り所とする信者たち

現代社会においても衰えを見せない宗教活動の背景には、儀式の存在が重要です。信者にとって儀式は、神格と自分を同一化できる手段、あるいは自己を高めることができる手段。祭典や祈願、瞑想、葬送など、生活の中にある“非日常”として、我々にとっても身近な存在のものもあります。また一方で、信者と教団の結束を高め、布教活動の源とする役割も担っています。信者が儀式で課せられるもの、儀式によって得られる喜びとは何なのか。カメラが捉えた一見不合理に見える映像から、信者が求めるものを探ってみませんか。

 
0