忘れない 東日本大震災全4本

復興の陰で、時が止まったままの被災者

観測史上最大のマグニチュード9という規模で、震度7の揺れを記録した東日本大震災。津波の高さは最大10メートルに及び、宮城県女川町や岩手県宮古市では40メートルもの遡上高でした。発生から11年経った今も、被災地には行方不明の家族を探す人や故郷に帰ることができない人が多くいます。道路や住居など、まちの復興が進み、マスメディアからは被災地の明るいニュースが発信される一方で、「あの日」から時計の針が止まったままの被災者たち。改めて、本当に必要な支援とは何なのかが問われています。

災害ボランティアのあり方が、震災を機に進化

災害ボランティアの活動は、東日本大震災を契機に進化したと言われています。阪神淡路大震災では被災者を支援するボランティア活動のシステムが確立していなかったため、支援者を追い返してしまう事態もありました。災害ボランティアの受け入れでは、被災者はもちろん、それを支援する支援者の気持ちにも寄り添うことが必要です。被災者のニーズと支援する内容がマッチすれば、災害の中にも小さな喜びを共有できます。地域コミュニティとボランティアとの連携は、災以後の災害で重視されるようになりました。

悲しみの記憶と災害の記録を未来に残す

被災地では今も継続した支援を必要としていますが、被災地以外の地域ではマスメディアで扱われる機会が減少。そのため、震災の記憶の風化が懸念されています。行政機関や民間団体などが旗振り役となって震災遺構やアーカイブなど、さまざまな形で東日本大震災の記憶・教訓の伝承に取り組んでいます。家族を失った被災者が語り部として経験を伝える姿や、被災地のさまざまな所に建てられた記念碑には、犠牲者一人ひとりへの深い哀悼の思いと、記憶を未来永劫伝えていこうという確固たる意志が感じられます。

 
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