アジアの子どもたち全4本

人身売買や性的搾取の犠牲になる子どもたち 

アジアには、外の世界を知らず、教育を受けることもかなわず、夢を抱くこともできない子どもたちが大勢います。貧困が直接的な原因ですが、背景には様々な問題を抱えた歪んだ社会構造や、大人たちの汚れた欲望によって、子どもたちが犠牲になっている現状があります。親のため、家計を支えるために、子どもたちから自由が奪われ、過酷な労働を強いられ、人身売買や性的搾取の犠牲になっているのです。 
 

子どもを守るべき立場の大人が子どもから搾取する

人身売買などで子どもたちを農村から連れ出すのは、家族や親戚が3割、近隣の住民が4割と、合わせて7割が子ども本人と面識のある身近な大人だそうです。犠牲になる子どもたちの原因には、本来なら子どもを守らなければならない立場の大人たちが、逆に子どもたちから搾取している、もしくはせざるを得ない状況にあるのです。

アジアンドキュメンタリーズでは、こうした社会の犠牲になっている子どもたちの姿をありのまま描いたドキュメンタリー映画4作品を配信し、その深刻な現実と、それでも子どもたちを救い出し、社会に変化をもたらそうとする人々の勇気ある挑戦についてお伝えしたいと考えています。
 

それぞれの国で事情も多様な搾取の現実 

インド・コルカタの売春窟の女性たちは、インド各地やネパールから人身売買で誘拐されてきた少女や、先祖代々売春で生活している人々だといいます。このコミュニティで生まれた少女たちは、いずれ自分もからだを売って生きていくことを知っているのです。カンボジアでは、ポル・ポトによる大虐殺が、今なお社会に深刻な影響を与え続けています。貧しさによって売られていく少女たちは、家族の愛を知りません。経済発展を遂げたタイでもまた、子どもたちは大人社会にもてあそばれています。そこには「金」を求める欲望が渦巻いています。ネパールの辺境では仕事がなく、少女は身売りされ、少年は肉体労働を強いられます。

それぞれに事情は異なりますが、大人や社会が、子どもたちの夢や希望を奪って良いはずはありません。親のため、家族のため、自らを犠牲にして働く子どもたちは、深く傷つき、苦しんでいるのです。一方で人々の価値観は、信仰や風習の影響を多分に受けています。すべてを外国人の価値観や常識でおかしいと決めつけることはできません。なぜそうなのか、社会を深く知り、理解することから、問題解決への一歩がはじまるのです。 

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