プラスチック・チャイナ(asiandocs)0615
■鑑賞日時:2025年6月15日(日)15:00~17:30
■会 場:アジアンドキュメンタリーズ
ドキュメンタリーサロン
■所在地:東京都中央区日本橋浜町2丁目1番10号
ACN日本橋浜町ビル4階
※ご来場の際はエントランスのインターフォンで「401」を押して
オートロックを解除して4階までお上がりください。
■定 員:14名
■参加料:お一人様 1,500円(税込)
※このページの下部にある「単品購入(1,500円)」のボタンを押して、事前に料金をお支払いください。
※本人分(1名分)しか購入できません。
※会場ではスマートフォンでアジアンドキュメンタリーズにログインし、「マイページ」の「決済履歴」をご提示ください。
■ファシリテーター:伴野 智(アジアンドキュメンタリーズ代表)
■主 催:アジアンドキュメンタリーズ
■お問い合わせ:
電 話:03-6820-2460
鑑賞作品:プラスチック・チャイナ
2016年製作/中国/作品時間82分
※全世界から視聴可能
世界中から輸入したプラスチックのゴミをリサイクルする中国の小さな家族経営の町工場の日々。そこで働く父親と暮らす少女イージエは、幼い妹や弟の世話をしながら、プラスチックリサイクル工場の仕事を手伝って暮らしています。イージエは学校へ行く夢を抱いていますが、飲んだくれの父親は、許してくれません。学校へ通わせる金はないというのです。仕方なく、ゴミ山から見つけてきた雑誌や広告を教科書代わりに、言葉を学ぼうとするイージエ。一方、雇い主のクンは、農村出身で、生きていくためにできることは工場を必死で営むしかないと嘆きます。一人息子をようやく学校へ通わせることができましたが、今度は衝動的に買った車で莫大なローンを背負うことになりました。いつまで学校へ通わせることができるのでしょうか…。黒煙を上げ、野焼きされる廃棄物。有害物質が漂うゴミ山で教育を受けられない子どもたちは1日中遊んでいます。経済発展を遂げた中国社会の貧困層の暮らしをみつめる衝撃的なドキュメンタリー作品です。
監督:ワン・チウリャン
音楽:タイラー・ストリックランド
製作:CNEX
<作品の見どころ・社会問題提起>
◆プラスチック・ゴミを輸出し廃棄物処理を中国の貧困層に依存していた日本◆
中国政府は、プラスチック・ゴミの世界的な輸入大国でしたが、2017年末それらの輸入を禁止しました。このドキュメンタリー映画が中国社会に与えた影響によると言われています。それによって、日本国内で廃棄されたプラスチック・ゴミの保管量が増加するなど、日本にも影響を与えています。つまり、日本は自国の廃棄物の処理を中国の貧困層に依存していたことになります。さらに、そこで働く人々の健康をも蝕んでいます。こうした現実は、日本国内でもあまり知られていません。早急に使い捨てプラスチックの段階的廃止を打ち出したフランスや台湾に比べ、日本は無策と批判されても仕方がない状況です。アジアの未来を考える時、国内だけに目を向けていては、根本的な問題解決にはなりません。社会問題は、国、地方、企業、家族、そしてひとり一人の人間の小さな心がけや思いやり、気づかいが社会を変えていく力になるのです。
世界中の廃棄物の発生と輸出が他国に影響を与える環境問題ー。その処理に追われる輸入先の劣悪なリサイクル工場で、貧困層の家族や児童労働に近い形で働く子どもたち。自国の環境対策やゴミ処理が他国の貧困や子どもたちの教育格差の発生につながっていることを深く考えさせられます。