特集「兄弟姉妹」(全3本)

◆幼少期も大人になってからも、最も自分に近く特別な存在
家族の中で最も自分と年齢が近く、感性を共有できる存在が兄弟姉妹です。毎日顔を合わせ、一つ屋根の下でともに暮らす兄弟姉妹は、家族であると同時に遊び仲間や競争相手でもある特別な存在。その関係は、幼少期はもちろん大人になってからもずっと続きます。性格や嗜好が自分と似ているところもあれば、まったく違うところもある。親や祖父母には言えないことも相談できるけれど、けんかもする。多様な兄弟姉妹の関係性をクローズアップした作品群を用意しました。
 
◆比較の対象ではなく、それぞれが個性を持った一人の人間
同じ親から生まれてきたとしても、兄弟姉妹の個性はそれぞれ異なり、能力も同じではありません。興味の対象が違っていたり、同じことをしても一方の成績が優れていたりといった例は、数え上げればきりがありません。才能の違いによって、兄弟姉妹の関係に亀裂が入り、親の愛情の注ぎ方に偏りが生まれることもあります。子どもどうしを比較し、優劣をつけたがる社会も存在します。兄弟姉妹は同質のユニットのように括られがちですが、それぞれが「自分らしさ」を持つ一人の人間。違いを認め合うということは、身近な家族の関係においても大切なことです。
 
◆生涯を通じて支え合い、学び合う伴走者
兄弟姉妹の関係は、一生涯続くもの。ときに反発しあったり疎遠になったりすることもありますが、互いに相手のことをよく知る間柄です。窮地に陥れば支え合い、喜びも悲しみも共有できる、親子や夫婦とは違った特別な関係。そこには当事者にしか分かり得ない絆が存在します。家族であり仲間であり、ライバルにもなれるのが人生の伴走者である兄弟姉妹。一生の間で最も長く時間を重ねるであろう兄弟姉妹は、その生涯を通じてさまざまな学びや教訓を与えてくれます。

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