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アスワン ー餌食にされた死者ー

原題:ASWANG
2019年製作/フィリピン/作品時間85分
 
フィリピンの民間伝承に登場する妖怪が、今、都市の闇に現れ、人々を恐怖のどん底に陥れている。「この街が築かれた時、化け物が現れた。それがアスワン。姿を変えながら、人々を捕食する」という。アスワンの餌食にされた人間たちは、毎夜路上に冷たく横たわるのだ。2016年に就任したドゥテルテ大統領は、麻薬患者や売人をその場で射殺する権利を警察に与え、超法規的殺人の急増でフィリピンの路上には死体があふれた。思わず目を覆いたくなる、殺戮の街の実態に、果敢にカメラを向けた衝撃のドキュメンタリー映画。
 
監督:アリックス・アイン・アルンパク
 
◆軽視される生命、悪化するフィリピンの人権問題◆
ドゥテルテ大統領による「麻薬戦争」で、フィリピンでは2年間で2万人以上の男性、女性、子どもが殺されたと言われています。20年前から葬儀費用の支援を行ってきたバクララン教会の幹部は、「2016年から状況は一変し、これまで週に1人か2人だった葬儀が、ほぼ毎日3人から5人へと増えていった」と語り、殺害される人々の増加に戸惑いを隠しきれません。さらに、警察官による殺害がまかり通る中、活動家やジャーナリスト、弁護士、教会幹部、労組幹部らは、人権活動や反政府的な発言のため、当局から攻撃や圧力を受けています。実際、大手の放送局が営業停止に追い込まれたこともありました。そして2020年7月3日には、反テロ法が成立したことから、反政権派の人々が国の敵対者とみなされ、弾圧される懸念も指摘されています。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2019年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 ワールドプレミア上映
2020年 第12回DMZ国際ドキュメンタリー映画祭 国際コンペティション部門 最優秀作品賞受賞
2020年 第21回 東京フィルメックスにて上映
2020年 FAMAS賞 最優秀作品賞、最優秀ドキュメンタリー賞、最優秀編集賞、最優秀撮影賞受賞

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