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バンドンの若いコーヒー農家

【日本初公開】
原題:A Young Coffee Farmer from Lembang, Bandung
2023年製作/作品時間19分
撮影地:インドネシア
製作国:インドネシア
 
インドネシア・西ジャワ州の州都バンドンに程近い山岳リゾート地レンバンは、同州最大のコーヒー産地としても知られる。この街に暮らすコーヒー農家のアッペプは、両親と共にコーヒー農園を経営している。酪農が盛んなこの地域で、アッペプの父がコーヒー栽培を始めたのは2008年のこと。その事業が成功すると、多くの人が彼に続いた。急峻な山の斜面にある農園で、アッペプたちは4種類のコーヒーを育てている。多くの農家はコーヒー豆の処理や販売の手法を知らず、摘み取った実を売るだけだが、アッペプは豆の処理方法を習得し、生豆やスパシャルティコーヒーとして売ることにも挑んでいる。自ら栽培した豆のブランド化を夢見る、若き農家の日々を追ったドキュメンタリーだ。
 
制作:eco bike coffee movie production
 
◆中南米やアフリカ産とは異なる独特の風味◆
インドネシアのコーヒー農家は非常に小規模で、流通経路は複雑です。生産履歴(トレーサビリティ)を追えないものが多く、流通段階で品質の異なる豆がミックスされることもありました。代表的な品種のマンデリンにみられるスモーキーでスパイシーな風味は、生乾きの豆を剥いて乾燥させる「スマトラ式」という独特の生産処理方法によるもので、中南米やアフリカのコーヒーとは一線を画したものでした。コーヒーの品種や嗜好が多様化を極める現在、インドネシア産コーヒーも存在感を放っています。

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