特集「動物とともに」(全14本)

◆人間社会の成熟とともに、変化してきた関係性
人間にとっての動物は、ときに食料となり、ときに仕事を助けるパートナーであり、ときに心を癒やすペットでもあります。そして生態系の中で密接に関わり合いながら生きています。人と動物の歴史は有史以来続いており、古代文明の頃には富や権力の象徴として飼育される動物もいました。近代に入ってからも植民地時代には珍しい動物が盛んに取り引きされるなど、あくまで動物は人間が支配、飼育するものとしての位置付けでした。現代では、人間社会の成熟とともに、動物に対す価値観も変化しています。
 
◆動物がもたらす恩恵で繁栄・発展してきた人類
人は動物の能力と生命を生かして、生活や文化を築いてきました。牛馬は農耕や運搬で人の助けとなったり、乳で栄養をもたらしたり。鶏の産んだ卵も、私たちの貴重な栄養源です。また人類は、動物の肉を食べることで健康を維持し、繁栄を遂げました。ペットやショーの見世物など、自己の欲求を満足させるための対象として扱うこともあります。動物の特性を生かし、生活に取り入れることは私たち人類の叡智なのです。
 
◆商品ではなく、人類と共存・共生するパートナー
人類と共存してきた動物ですが、人の歴史に翻弄された側面も見過ごせません。本来の生育環境とは異なる場所で飼育されたり、調教という名の虐待を受けたりすることもあります。ビジネスのための商品として扱われ、不良品になれば排除される。もし動物にも心があるとしたら、私たちは動物たちの置かれた状況に、もっと目を向けなければならないでしょう。生態系の頂点に立つ人類だからこそ、動物が動物らしく生きられる世界を実現すべきでしょう。同じ地球上に生きる人と動物の関係について、ドキュメンタリー映画で考察を深めてみませんか。

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