特集「結婚への遠い道のり」(全4本)

◆経済発展に比例して進行する晩婚化や未婚化
生活様式や価値観の多様化により、私たちの生き方は変革期を迎えています。結婚についても、時期を遅らせる晩婚化や、生涯において結婚をしない未婚化が進行。背景には結婚・子育て以外にも幸せの選択肢が増えていることや、経済的な不安を抱える若者の増加が指摘されています。この傾向は、男女それぞれに特徴があり、男性は年収が低くなるほど未婚率が高くなりますが、女性は年収が高くなるほど未婚率が上がっています。女性の社会進出が進んでも、家族制度がジェンダー平等でないことによる家庭内での責任負担が大きな要因と考えられています。働く女性にとって、自身のキャリア形成と結婚は、ときに両立が難しいものなのです。
 
◆愛よりも現実 生きていくための手段
経済発展した国の男性と結婚するために移住する、低所得国の女性が増えています。女性の出身国は主にベトナムやフィリピンなどのアジア諸国。移住先は同じアジアの日本や韓国、台湾などのほか、欧州に嫁ぐ人も少なくありません。移民労働者の受け入れが緩和された今世紀は特に増えています。結婚目的の移住は、よりよい暮らしを手に入れるための一つの方法。東南アジア出身の女性の多くは、本国の家族を金銭的に支援するために移住、結婚しています。彼女たちの多くは、移住先で自分の目的を遂げるための手段を獲得。地域と融和し、独自のコミュニティーも築いています。結婚は生活手段と割り切るという考え方も存在するのです。
 
◆どんな困難も乗り越えられる生涯のパートナー
結婚相手との出会いは、人それぞれ。意中の人と結ばれることもあれば、思わぬ出来事から運命的な出会いをすることもあります。また結婚に至るまでは、さまざまなハードルが行く手を阻むこともあります。価値観や宗教観の違い、ライフスタイル、年齢、言語、健康状態など、二人の間には予想もつかないことが起こり得ます。また、結婚に反対する人が出てくるかもしれません。しかし、結婚相手は生涯を共にするパートナー。思いが一致した二人は、どんな困難も乗り越えることができるでしょう。恋愛感情の最終形といえる結婚の意味を感じられる映像作品を用意しました。

お気に入り登録数:0

カテゴリ