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A2 完全版
2015年製作/日本/作品時間131分
オウム真理教(現アレフ)の広報部副部長に密着し、オウム事件の本質に迫った森達也監督のドキュメンタリー「A」(1998)の第2弾として2002年に公開された「A2」の完全版。教団施設を追われて日本各地に拠点を分散して活動している出家信者たちと地元住民との対立や融和、右翼との交流といった社会との軋轢を描き出す。完全版では、02年当時に諸事情でカットされた部分を全て再現した。京都国際映画祭2015で上映され、16年6月、森監督の新作ドキュメンタリー「FAKE」の公開を記念して、東京・ユーロスペースにて初の劇場公開。
監督:森達也
製作:安岡卓治
撮影:森達也・安岡卓治
編集:森達也・安岡卓治
◆オウム排斥運動の住民と信者との不思議な関係、そこに人間らしさがある◆
オウム事件を契機に、日本社会は変貌していきます。不安と憎悪の高まりは、地域住民によるオウムに対する排斥運動へと広がっていきました。“3年前には、ここまで日本社会が急速に劣悪化するとは思わなかった”と衝撃を受けた森監督は、再びカメラを手にします。そこに映し出されるのは、社会と断絶したはずの信者たちが地域住民と関わる姿、そして彼らの真摯な葛藤でした。一方で、排斥一辺倒だった地域住民たちも、信者を一人の誠実な若者として受け入れる人間関係が芽生えはじめていたのです。それはマスコミ報道で「悪の教団」と記号化されたオウムのイメージと、実際に信者とのコミュニケーションを通して得られたオウムの実像とのギャップによるものでした。作品では、オウム信者たちの未成熟さが見えるとともに、日本社会の未成熟さをも浮き彫りにしています。
[予告編]
(映画賞/映画祭)
2002年度「映画芸術」ベスト・テン第8位
2002年度「キネマ旬報」ベスト・テン第23位
2001年 山形国際ドキュメンタリー映画祭 市民賞+特別賞W受賞
2001年 ダマスカス国際映画祭 正式招待
2002年 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待
2002年 台湾国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待
2002年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待
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