特集「地球環境を考える」(全3本)
アジアンドキュメンタリーズでは、ドキュメンタリー映画を通じて地球環境を考える機会を広く社会に提供し、2050年までのCO2排出ゼロの実現を皆様とともに目指します。「チャレンジ・ゼロ」に向けて、ぜひドキュメンタリー映画をご覧いただき、人間・社会・地球環境の持続可能な発展に向けて、さまざまな挑戦をしていきませんか。
●「キリバス 大統領の方舟」(2018年製作/77分)
地球温暖化の海面上昇によって、30年から60年で国が消滅の危機にあるキリバス共和国。危機感を募らせたアノテ・トン大統領(2003-2016)が国際舞台で解決を呼びかけ奔走する様子、そして苦境に立つキリバス国民の様子を記録したドキュメンタリー映画。2千年前からミクロネシア系の先住民に受け継がれてきたキリバス独自の文化を守ることはできるのか。
●「K2 アルピニストの影たち」(2015年製作/54分)
中国とパキスタンの国境にある標高世界第二位の山「K2」(8,611m) 海だけでなく、山でも、地球温暖化の影響は起き、そこで暮らす人々の生活に大きな打撃を与えている。氷河が溶けているのだ。この地域の氷河の体積は21世紀の間に45%~90%縮小する可能性がある。氷河が溶けることでの干ばつ、洪水、外来種の増殖。これらの問題が農業に深刻な影響をもたらし、人々を食糧不安に陥れている。そして仕事は危険登山を影のように支える過酷な「ポーター」しか選択肢がないという現実。
●「プラスチック・チャイナ」(2016年製作/82分)
中国のプラスチックごみの小さなリサイクル工場の家族や働く人々の姿を撮ったドキュメンタリー映画。この作品は、世界に衝撃を与えた。じつは中国は、プラスチック・ゴミの世界的な輸入大国だったが、中国共産党幹部がこの映画を観て衝撃を受け、政策を大転換。2018年1月からプラスチック廃棄物の輸入が全面的に禁止されたのだ。プラスチックは焼却処分されるとCO2を生み、埋め立てしてもメタンガスが発生する。また石油由来のものを植物由来のものに変えても、気候変動への影響が出るといわれる。プラスチックを使わない、「使い捨てをしない」暮らしが求められている。
〝問題は無知ではなく、知っているという思い込み〟です。ぜひ、ドキュメンタリー映画を通して、地球環境が直面している現実を知り、考え、行動しましょう!
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