特集「パレスチナの現在」(全3本)

◆民族と宗教の対立が続くパレスチナとイスラエル
パレスチナとイスラエルは、それぞれアラブ人、ユダヤ人の民族国家でもあります。第二次大戦で英国の統治から独立したのち、1948年にユダヤ人がイスラエルを建国。アラブ諸国はパレスチナ支援のために軍隊を動員し、中東戦争が勃発しました。中東戦争はその後、二次、三次、四次と続き、現在はヨルダン側の西岸と、地中海沿岸の飛び地「ガザ地区」がパレスチナ。イスラエルの領土が両地区を囲んでいます。イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の3つの宗教の聖地であるエルサレムを中心に、今もさまざまな紛争や騒乱が起こり、その領有権を巡って対立が続いています。
 
◆自治政府とイスラム原理主義 2つの統治
パレスチナの二つの領土は、ヨルダン川西岸はパレスチナ自治政府、ガザ地区はイスラム過激派組織ハマスが統治しています。自治政府はイスラエルとの紛争の平和的な解決を探ろうとしていますが、武装闘争によるイスラム国家樹立を目的として設立されたハマスはイスラエルに対するミサイル攻撃やテロ攻撃を繰り返しています。結果、「中東最強」と呼ばれるイスラエル軍の報復がパレスチナ全土におよび、隔離政策やインフラ破壊でパレスチナ人の生活や生命が脅かされています。
 
◆入植地で広がる「もう一つのイスラエル」
パレスチナの領土内にユダヤ人が住み着き、イスラエルの土地として既成事実化した「入植地」があります。1967年の第三次中東戦争で大勝したイスラエルは、アラブ諸国の領土を占領。以降、ヨルダン川西岸を中心に国策として入植を進めました。入植地は約130カ所あり、そこに40万人のユダヤ人が住んでいるといわれています。イエス・キリストの生誕地とされるベツレヘムでもイスラエルが長年にわたって住宅建設を続け、街が「ユダヤ人入植地」に取り囲まれた状態です。入植行為は国際法違反とされており、また和平交渉の途上で実効支配を強めるものだとして、問題視されています。

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