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いのちの闘争ー故郷コバニを守るためにー

【日本初公開作品】
原題:Resistance Is Life
2017年製作/作品時間73分
撮影地:シリア、トルコ
製作国:アメリカ
 
シリアとの国境に近いトルコのスルク(シュリュジュ)にある、クルド人難民キャンプ。ここで暮らす少女の目を通して、過激派組織ISISに抵抗する人々の団結力や不屈の闘志を描く。故郷・コバニの戦禍から逃れ、車も家畜も財産も捨てて、命からがらスルクにたどり着いたクルド人難民。テントの中にしか日常がないという息苦しい生活を送りながらも、コバニで戦う同志たちを鼓舞するために、国境で「コバニのレジスタンス万歳」と叫び続ける。戦地ではコバニの解放を目指す者たちが年齢や性別を問わず銃を取り、ISISを撃破。その大部分は、女性戦士の指揮によるものだった。ISIS支配からの解放は、女性が自由になるための戦いでもある。コバニがレジスタンス(抵抗)の象徴となるまでの足取りを追った作品だ。
 
監督・プロデューサー:アポ・W・バジディ  
プロデューサー:ゴラン・ザネティ  
撮影:ドナート・ブラガニョーロ  
編集:岡村裕太
 
◆祖国のない民族に立ちはだかる困難◆
国を持たない世界最大の民族といわれるクルド人。4000万人以上といわれる人口の多くは、イラン、イラク、シリア、トルコにまたがる「クルディスタン」地域に居住しています。シリアではバアス党の独裁政権が長く続いていましたが、2012年に政府軍がコバニから撤退。民主制自治に移行し、誰もが暮らしやすい平和な街を築いていました。しかしその1年後に、勢力を拡大してきたISISがコバニへ侵攻。戦闘の恐怖から逃れるために、多くの市民が国境を接しているトルコ側へ脱出したのです。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2014年に、シリア系クルド人13万8千人以上が難民としてトルコ南部に渡ったと発表しました。

[予告編]

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