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愛するラオス この小さな地雷の国

【日本初公開作品】
原題:This Little Land Of Mines
2019年製作/ラオス/作品時間64分
ベトナム戦争中のアメリカは、1964年から1973年まで、ラオスで秘密の空爆作戦を行い、実質9年以上もの間に200万トンを超える爆弾を投下した。その量は、爆撃機1機分の爆弾を、9年間、毎日平均8分ごとに投下し続けた量に匹敵する。それは、第二次世界大戦中の日独より多い被爆数だという。本作は、激しい空爆を経験したラオスの人々による生々しい証言と、今なお危険な除去作業が果てしなく続く、不発弾処理に取り組む人々の活動を紹介。死傷事故を減らし、住民のために懸命に農地を開拓しようとするラオスの人々の思いを伝える。
 
監督:エリン・マクゴフ
 
◆ラオス国民を苦しめる8000万個の不発弾◆
ラオスは、1人当たりの空爆の数が史上最多の国です。それはCIAによるアメリカ史上最大の秘密作戦でした。アメリカによるラオス空爆には様々な理由がありましたが、いずれも連邦議会や国民の賛同は得ていませんでした。そうした空爆によって、ラオスの人口の約1割の人々が犠牲になったのです。そして当時投下された8000万個の不発弾が今なお国民を苦しめ続けています。1個のクラスター爆弾によって、600〜1000個の小型爆弾がバラまかれ、爆弾の3分の1は投下時に不発弾になりました。そして、ラオスに残る不発弾のうち、いまだ約1%しか除去されていないという厳しい現実。ラオス国民は数十年もの間、不発弾に囲まれて暮らしてきたのです。しかし、こうした非人道的な行為に対して、アメリカはラオスに対し、いまだ公式な謝罪をしていません。

[予告編]

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