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聖なる精子

【日本初公開作品】
原題:Sacred Sperm
2014年製作/作品時間74分
撮影地:イスラエル
製作国:イスラエル
 
映画監督のオリはユダヤ教の“超正統派”と呼ばれる敬虔な信者で、息子の性教育で悩んでいた。ユダヤ教では精子を無駄に流すことは禁忌とされており、生殖以外を目的とした射精は許されない。宗教の道に入る前は派手な過去を持っていた自分が、どうやって息子に「純潔」を教えればいいのか。行き詰まった彼は、ドキュメンタリー映画で伝える手段を思いついた。射精しないために、水風呂に浸かり断食を行い、雪の中を裸で転がり回る。禁欲と純潔を守るために、あらゆる手段を使って自らをコントロールしようとするのだ。表立って話すことが難しい性的純潔について、宗教家が自身の苦悩を包み隠さず映像に収めた。
 
監督:オリ・グルーダー 
製作:ガリット・ベンゲルス & エアド・ザッカーマン
編集・オデッド・ファーバー
音楽:エイブラハム・アブドゥル & ガディ・プガッチ  
 
◆厳格な「性の禁忌」を守る“超正統派”◆
ユダヤ教の“超正統派”は、教義を学ぶことを最優先と考えおり、近代的な技術や価値観に否定的です。性的な表現の禁忌と性の分離について厳格で、子どもの頃から男女を分けて教育を行うほか、青春時代には恋愛もデートもできません。聖地「嘆きの壁」での礼拝も男女別に柵で分離。特に厳格な宗派では、男性は「女性を見てはいけない」「女性のことを考えてもいけない」と教わって育ち、結婚するまでセックスの仕方を知らない男性が8割に上ると言われています。宗教や人種を問わず、女性の画像を見せることもタブーとされています。

[予告編]

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