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ウズビルへようこそ
【日本初公開作品】
原題:Welcome to Ouzville
2020年製作/作品時間53分
撮影地:レバノン
製作国:ドバイ
ベイルートの郊外にあるウザイ地区は、海辺や路地がゴミで溢れ、麻薬や人身売買などが蔓延していた貧しいスラム街。レバノン政府によって遮断され、無視され続けた街は、長年、犯罪の温床だった。しかし、一人の慈善家と若いボランティアのチームによって、ウザイ地区が奇跡の変貌を遂げる。アートを通じて街をきれいにしようとするプロジェクト“ウズビル”だ。世界中からアーティストを呼び、またレバノンの子どもたちをはじめ地域の人々とともに、建物の壁をペインティングし、人々に自分たちの町を綺麗にすること。そしてこの地区の貧困や危険といったマイナスにイメージを払拭し、街に活気を取り戻そうという取り組みだ。
監督・編集:ジェイ・B・ジャマル
撮影:ハッサン・ハイダー
撮影・編集アシスタント:ザヤナ・マスリ
◆アートは人の心を動かせるコミュニケーションの手段◆
「色と絵で街をよみがえらせ、喜びをもたらしたい」。放置された建物に巨大な壁画を描いていくことで、町全体がキャンバスのようになっていきます。絵を描く人と絵を観る人の交流が生まれ、街は自然と活気づきます。この街で暮らす人も、街に誇りを持てるようになり、マイナスイメージが払しょくされていきます。一方で、反対する住民たちも出てきます。「自分たちに必要なことは、アートではなく仕事だ」。「見た目はいいが、住人が得られるものは少ない」。カラフルに絵を描くことで、生み出すものもあれば、覆い隠す何かも出てきます。プロジェクトを成功へ導くために必要なものは何なのか。アートで街おこしの意義について、踏み込んで考えさせられるドキュメンタリー映画です。
[予告編]
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