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プライス・オブ・ゴールド

【日本初公開】
原題:Price of Gold
2012年製作/作品時間87分
撮影地:モンゴル
製作国:ドイツ、モンゴル

モンゴル・ゴビ砂漠には“ニンジャ”と呼ばれる男たちがいる。鉱山跡地を掘り返し、不法に金の採掘を行っている。この映像は、9カ月にわたって彼らニンジャの採掘現場に密着したものだ。紙地図を頼りに、掘削機と手作りのダイナマイトで地面を掘り進み、手作業で岩石を拾い集める。落盤や爆発の危険を顧みず、ひたすら金鉱石を求めて働く男たち。しかし掘っている場所で金が採れるとは限らず、徒労に終わることもある。どれだけ働こうとも収入の保証はなく、違法操業のため常に摘発に注意を払わなければならない。かつてモンゴルで起きたゴールドラッシュの幻影を、ニンジャたちは今も追い求めている。

監督・撮影:スヴェン・ツェルナー
編集:スヴェン・ツェルナー、ウィゼマ・ボルヒュ

◆ニンジャの正体は、仕事を失った遊牧民や農民◆
モンゴルでは、政府の許可を得ずに鉱物資源の採掘を行う事業者を“ニンジャ”と呼んでいます。ニンジャの多くは、天候異変により生業を失った元遊牧民や元農民です。仕事を得るため都市部に移住したものの、就業機会にめぐまれず、ニンジャに転身しています。採掘地周辺におよそ5万人のニンジャが身を隠し、年間7万トン以上の金を採掘していると言われています。金の抽出には水銀が使われ、ニンジャたちの多くは素手で抽出作業にあたります。そのため、環境汚染とともに健康被害も深刻な問題になっています。

[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
2012年 ARTEドキュメンタリー映画賞受賞
2012年 HotDocs国際映画祭 オフィシャルセレクション
2012年 FILMFESTミュンヘン(ドイツ) オフィシャルセレクション
2012年 BEL DOCS国際映画祭(セルビア) オフィシャルセレクション
2013年 DOKFILMWOCHEハンブルク(ドイツ) オフィシャルセレクション
2013年 ブルックリン映画祭(アメリカ) フィシャルセレクション


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