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天国と地獄 “悪魔の金”をめぐる物語
【日本初公開作品】
原題:Where Heaven Meets Hell
2011年製作/作品時間80分
撮影地:インドネシア
製作国:アメリカ
むせるほどのガスが立ちこめる、劣悪な環境の硫黄鉱山で働く男たちに密着。家族の暮らしを守り、支える父親としての思いに迫った作品でもある。東ジャワ州のカワ・イジェン硫黄鉱山では、作業員が火口付近の硫黄を手作業で採掘し、かごいっぱいに詰めて、担いで山を下りる。鉱山経営者は「3時間で5ドル稼げる」と胸を張るが、作業員たちは一様に「他に仕事がないからここで働く」と言う。得意な語学を生かしてガイドを目指すアントと堅実な暮らしを求めるプルノモ、鉱山で働く2人の青年を中心に、さまざまな父親像、祖父像を描いている。また、彼らを慕い敬う家族の愛情も垣間見えるヒューマニズムにあふれた作品でもある。
監督・編集:サーシャ・フリードランダー
製作総指揮:サリー・ジョー・ファイファー
共同制作者:デイヴィッド・オシット、バオ・グエン
撮影:サーシャ・フリードランダー、バオ・グエン
◆観光スポットの陰に、作業員たちの苦悩◆
活火山であるイジェン山は世界的に知られる硫黄鉱山であり、観光名所にもなっています。ツーリストの目当ては幻想的な風景と鉱山作業員の姿。硫黄ガスや高温に耐えながら採掘を続ける作業員さえも観光スポットの一部となってしまったのです。健康被害が懸念される中でも「悪魔の金」ともいわれる硫黄の採掘は続きます。周辺の農村には他に産業がなく、教育も満足に受けられなかった労働者たち。転職もままならず、家族を養うためにはここで働く以外に手段がありません。「子どもたちにはこの仕事をさせたくない」という彼らの願いが叶う日がくるのでしょうか。
[予告編]
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