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青年★趙(チャオ)

【日本初公開作品】
原題:少年★小趙
英題:A Young Patriot
2015年製作/作品時間106分
撮影地:中国
製作国:中国、フランス、アメリカ
 
毛沢東と革命時代の中国に心酔し、軍隊入隊を夢見る写真好きな青年・趙昶通は、大学入試に失敗。1年浪人の後、一族で初の大学生となった。成都での学生生活では毛沢東主義への学びを深めながらも、共産党の汚い部分も徐々に知っていく。少数民族の学習支援ボランティアとして15日間の活動をすることになり、涼山イ族自治州へ赴いた昶通。子どもたちに国家への帰属意識を啓発する一方で、役人の不正や独裁への不満を口にし始める。その後、再開発で祖父の家と建設中の両親の家が立ち退きになると知り、カメラを持って帰省。取り壊しを強行する当局の姿をカメラで追ううちに、国家への忠誠心が揺らぎ始める。
 
監督:ドゥ・ハイビン  
撮影:リウ・アイグオ  
編集:メアリー・スティーブン  
録音:デルフィーヌ・アメイユ  
制作:ベン・ツィアン
 
◆天安門を知らない世代の純粋な愛国心◆
強制立ち退きの原点は、1949 年の共産主義革命。毛沢東率いる中国共産党が、農村エリートによる経済および社会の支配を打破するために、「土地を農民に」という大衆動員政策を行い、地方でその正統性を定着させました。作品原題の「Young Patriot」とは「若い愛国者」の意味。1989年以降に生まれ、天安門事件を知らない主人公のような若者を意味しています。中国共産党は遠隔地の少数民族に対する強制的な同化政策を推進。「教育における民族統一の進展を深める」ことを目的として、少数民族の子どもたちに対する民族語の授業を大幅に削減しました。同時に、標準中国語をより重視する幼児教育を進めています。

[予告編]
 
(映画祭)
2015年 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭(イギリス)
2015年 モスクワ国際映画祭(ロシア)
2015年 メルボルン国際映画祭(オーストラリア)
2015年 トロント国際映画祭(カナダ)
2015年 釜山国際映画祭(韓国)
2015年 山形国際ドキュメンタリー映画祭
2015年 シンガポール国際映画祭
2015年 アデレード映画祭(オーストラリア)
2015年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(オランダ)
2015年 ビアリッツFIPA(フランス)

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