本編を視聴するには、視聴条件をご確認ください

クンバカルナの壁

【日本初公開作品】
原題:THE WALL OF SHADOWS
2020年製作/作品時間94分
撮影地:ネパール
製作国:ポーランド
 
ヒマラヤ山脈東端のクンバカルナは、登山家にとってはエベレストよりも難易度が高いとされる山。一方で地元の住民にとっては、立ち入ってはならない「神の山」だ。本作は、ピオレドール賞を2回受賞した実績があるロシアの著名な登山家 セルゲイ・ニロフとドミトリー・ゴロフチェンコが、クンバカルナで壮絶な登攀を強いられた記録。ベテラン登山ガイド、ダワ・テンジンは「医者になりたい」という息子の夢をかなえるための金策に頭を悩ませていたところ、クンバカルナ登山への同行の仕事が舞い込んできた。信心深い妻の猛反対に遭ったが、山に登ることを決意。神の山を知る者と時間を優先する登山家たちのせめぎ合いが、荒々しくも美しいパノラマの中で繰り広げられる。はたして神は、挑戦者たちを受け入れるのだろうか。
 
監督:エリザ・クバルスカ  
脚本:エリザ・クバルスカ、ピョートル・ロソロフスキ  
撮影:ピョートル・ロソロフスキ  
セカンドカメラ・ドローン:キース・パートリッジ  
編集:バルバラ・トエニーセン  
製作:モニカ・ブレイド
 
◆登山者を支援し、登山者と運命をともにするシェルパ◆
シェルパ族は、エベレスト南麓の山岳地帯に居住するチベット系の高地民族。ヒマラヤ登山のアシスタントとして欠くことができない存在です。シェルパ族にとって、山は神聖な場所。汚すことは神々の怒りを招くことと考え、常に敬意の対象として崇めています。一方で、貧しい暮らしを変えるための手段として「外国人登山者を支援することは一つの糧」とも考えています。山の神への信仰は保ち、登山の前には「プジャ」と呼ばれる捧げものの儀式を行って、道中の無事を祈ります。それでもリスクを冒して悪条件の登山を強行する依頼者もおり、同行を余儀なくされて命を落とすシェルパも少なくありません。エベレスト登山で命を落としたおよそ200人のうちの3分の1がシェルパだと言われています。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2020年 Hot Docs国際映画祭(カナダ) 国際スペクトラム
2020年 Docs Against Gravity(ポーランド) コンペティション
2020年 第12回DZM国際ドキュメンタリー映画祭(韓国) オープニング作品
2020年 ベルゲン国際映画祭(ノルウェー)グランプリ
2020年 バンフ・マウンテン映画祭(カナダ)最優秀賞
2020年 Ji.hlava国際ドキュメンタリー映画祭(チェコ)
2020年 チューリッヒ映画賞 最優秀監督賞
2021年 セルヴィーノ山岳映画祭 グランプリ(イタリア)(山岳映画のアカデミー賞)
2021年 レディアブルレ国際アルパイン映画祭(スイス)グランプリ など

お気に入り登録

お気に入り登録数:49