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仄暗く赤い森

【日本初公開作品】
原題:Dark Red Forest
2021年製作/作品時間85分
撮影地:中国
製作国:中国
 
標高4000メートルのチベット高原にあるヤチェン僧院では、1万人以上の尼僧が修行に励んでいる。厳冬期の100日間は、屋外に建てた小屋で隠遁生活を送る。導師に心を委ね、内省と瞑想を繰り返す日々。経典を学び、その知識を試される。罪の赦しと死者の魂の解放を願い、祈りを捧げる尼僧たち。互いに励まし合い、共同生活を送り、ヤチェン僧院で死を迎えることは、尼僧たちにとって栄誉あることなのだ。 2018年冬、多くの尼僧たちは夏までに僧院を去るよう、政府から勧告を受けた。それは彼女たちにとって、受け入れなければならない逆境だった。中国政府の宗教活動への監視が強まる中、信仰を守り続ける尼僧たちの純粋な生き方を追ったドキュメンタリーだ。
 
監督・撮影監督・編集:ホアチン・ジン  
助監督:ピンジュ・チョウ  
製作:チュチュ・リー、エンクシー・ウー  
共同プロデューサー:ベン・ツァン
 
◆信仰を国家体制維持の脅威と断定する中国政府◆
1万人規模の信仰共同体が存在するにもかかわらず、ヤチェンは中国で発行された地図には載っていません。中国政府にとって、修行地の規模拡大と高僧の持つ影響力、そして漢人のチベット仏教への傾倒は大きな脅威。2000年代に入ってから、居住区や僧院関連施設の破壊を続けてきました。習近平体制になってからは当局の介入がさらに激化しています。ヤチェン僧院への出入りは厳しく管理され、僧院は当局によって強制的に取り壊し。7000人以上の修行僧らが強制的に退去させられています。追放された人たちの多くは当局に拘留され、中国共産党による再教育を強いられているとの報告もあります。

[予告編]

(映画賞)
Ecrans de Chine 2021-ブロンズ賞
国際民族学映画フェスティバル 2021 - 最優秀国際映画
ハワイ国際映画祭 2021- 撮影賞
シアトル国際映画祭 2022-ドキュメンタリー コンペティション 撮影部門審査員特別賞
トレント映画祭 2022- 優秀賞
ミレニアム国際ドキュメンタリー映画祭 2022- 特別賞
ウジャン国際ドキュメンタリー映画祭(アルメニア) 2022-グランプリ
 
(映画祭)
Dokufest 2021
Ji.Hlava 2021
Ecrans de Chine 2021
Hawaii IFF 2021
Thessaloniki Documentary FF 2022
Dublin IFF 2022
Doc Aviv 2022
Festival Millenium 2022
Trento FF 2022

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