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血筋

韓国題:핏줄
英題:Indelible
2019年製作/作品時間73分
撮影地:韓国、中国、日本
製作国:日本
 
自分の記憶には残っていない父を訪ねた大学生のドキュメンタリー。主人公は中国朝鮮族自治州・延吉で生まれ、10歳で日本に移住した。20歳になり、過去を振り返ろうと、画家を志していた父を探すことを決意。延吉の祖父母や叔父に父の行方を尋ねるが教えてもらえず、父の不誠実な話ばかり聞かされた。叔父の助けにより再会できた父は、韓国で日雇い労働をしながら借金取りに追われる不法滞在者だった。息子への虚栄心と自己満足的な愛情を「お金」で解決しようとする姿に失望する主人公。たびたび口論もするが、それでも親子の絆は固い。尊敬も信頼もできない父に対する息子の複雑な思いがあふれる作品だ。
 
監督:角田龍一  
プロデューサー:角田龍一、山賀博之  
音楽:郷古廉
 
◆中国から世界各地に出て行く朝鮮族◆
中国の北東部、吉林省にある延辺朝鮮族自治州。人口約220万人のうち、朝鮮族人口は約35%と、朝鮮半島以外では二番目の朝鮮民族コミュニティーになっています。朝鮮族は教育熱心なことで知られており、日本に留学や就学、就職をする人も増えています。IT人材、ビジネス、創業などで活躍するとともに、国際結婚で来日する人も少なくありません。日本国内の朝鮮族は、約5万人。その他、ロシアや米国、中東、アフリカ、など世界各地に積極的に出て行っています。その背景には、同胞社会という強い結びつきのネットワークがあり、言葉が通じるということがあります。

[予告編]

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