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中国 隠された子どもたち
【日本初公開】
原題:China's Hidden Children
2022年製作/作品時間25分
撮影地:中国
製作国:中国、カタール
離婚審理中に、夫が子どもをさらってゆく――この映画は、中国の親権争いで“常套手段”とも言われる違法行為に立ち向かう妻たちの戦いを記録したドキュメンタリーだ。奪われた子どもを取り返すために警察に連絡しても、「家族間の問題」であることを理由に取り合ってもらえず、政府機関に相談しても打開策が見えない。子どもを連れて転居を繰り返し、同居の事実を作り上げて親権を勝ち取ろうとする夫。居場所を突き止めても、子どもとの面会はかなわない。夫は妻を排除しようと、家族ぐるみで実力行使する。大人のエゴに振り回される子どもの人権について、問題を投かける作品だ。
監督: ウー・ユエ
プロデューサー: ヴィンセント・ドゥ
監督: ウー・ユエ
撮影監督:リー・レイ
編集者: ゾーイ・チェン
プロダクションアシスタント: ワン・ファンウェン
◆「一人っ子政策」の進行による離婚件数増加◆
中国で1979年から2014年まで実施された計画生育政策、いわゆる「一人っ子政策」は、中国社会に大きな変化をもたらしました。両親や祖父母の愛情を一身に受けて育った「一人っ子」どうしの夫婦は、夫婦間の協調性が取れず軽微なトラブルで離婚を選択。中国民政省によると、統計が始まった2007年からコロナ前の2019年まで、離婚件数、離婚率とも増加し続けました。離婚率の上昇に伴い、子どもをめぐる紛争も激化。また、夫婦間で離婚の合意に至っても祖父母間で子どもを奪い合うトラブルも後を絶ちません。子どもが両方の親から養育を受ける権利や交流を保つ権利が蔑ろにされることも多く、父母の離婚の自由と子どもの利益の保障の両立が課題となっています。
[予告編]
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