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わたしの工場 べトナム女工哀史

【日本初公開作品】
原題:Nimble Fingers
2017年製作/作品時間52分
撮影地:ベトナム
製作国:イタリア
 
ベトナム・ハノイ郊外にある巨大工場で働く若い女性たちの日常を記録したドキュメンタリー映画。彼女たちはベトナム全土から集まった出稼ぎ労働者。貧しい家庭を支えるため、世界最大の工業生産地に青春を捧げている。彼女たちの日常は、厳格な規則によって縛られ、工業生産のペースに追いつくために、たゆまぬ仕事への努力と、機械のような正確さと従順さが求められている。そこに、働く喜びはあるのか?彼女たちは、働くことで何を与えられ、何を失うのだろうか?ここで勤務する女性たちが、数年で工場を離れ、故郷へ戻っていくという現実。労働力として消耗され、使い捨てられていく女性たちの素直な心の内に迫る。
 
監督・撮影:パルシファル・レパラト  
編集:アルマンド・ドゥッチョ・ベントリリラ
 
◆ベトナムでは工場労働者の8割が女性◆
ベトナム人の女性は勤勉でしっかり働くという評判は、ベトナムに進出している日本企業にも定着しています。2017年の統計によれば、ベトナム人女性のおよそ72%が就業しており、他のアジア諸国と比較しても際立って高いことが特徴です。一方、女性の社会的地位はまだまだ低く、780万人もの女性労働者は、膨大な業務を抱え、低賃金で長時間労働を余儀なくされる非正規労働市場で働いています。さらに、近年大学進学率が高まったことで、20代前半の失業者が増えています。この層では30万人超が失業しているのです。高い報酬を期待して大学へ進学しても、条件に見合う就職先が見つからないという現実。大卒者の6割が、専攻分野と異なる職業に就き、コンビニ店員や、工業団地での電子製品の組み立て工員にならざるを得ないのです。

[予告編]
 
(映画賞)
ゴールデンツリー国際ドキュメンタリー映画祭2018(ドイツ)中編 最優秀ドキュメンタリー賞
ソル ルナ映画祭2018(イタリア) 観客賞
ローマシネマドキュメンタリー映画祭2017(イタリア)最優秀ドキュメンタリー賞
オンザロード映画祭2018(イタリア)観客賞
ユーラシア国際月刊映画祭2018 最優秀監督賞
国際民族映画祭2019(スペイン)最優秀賞
(映画祭)
テッラディトゥッティ映画祭2018(イタリア)
スウェーデン人権映画祭2018
台湾国際民族誌映画祭2019

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