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天国の傍で

【日本初公開作品】
原題:Almost Heaven
2017年製作/作品時間72分
撮影地:中国
製作国:イギリス
 
家族に仕送りをするため、親元を離れ葬儀会社に就職した少女インリンは、同世代の先輩ジンホワとともに納棺師の仕事に就いている。24時間の当直では、遺体洗浄や葬儀進行のトレーニングを行い、静まり返った深夜に安置所の見回りもする。恐怖心と戦いながら仕事を覚えるインリンは、パートナーのジンホワと多くの時間を共に過ごし、良い関係を築いていった。心身ともに負担を感じる激務の中で、ジンホワが一つの決断をしたことで、インリンは自分を見つめ直すことになる。目的もなく生きていた彼女が人生の岐路に立った。仕事、家族、友人、未来――揺れ動く十代の心情をありのままに捉えた、ヒューマンタッチな作品だ。
 
製作・監督:キャロル・ソルター  
編集:チンツィア・バルデサーリ、ホーピング・チェン、ロドリゴ・サケル  
サウンド・デザイナー:ラウール・ブラント  
音楽:テレンス・ダン  
製作総指揮:エルハム・シャケリファー
 
◆高齢化の進行により拡大する中国の葬儀業界◆
2000年以降、高齢化社会が進行する中国。2019年には60歳以上の人口が2億5388万人と、総人口の18.1%を占めています。高齢化の進行により、死亡者数は年々増加傾向。国民の所得水準が上昇し、葬儀への消費概念が変化してきました。葬儀業の市場規模は拡大を続け、2024年には3000億元(約5兆円)を超えるほどの成長が見込まれています。全てがお金に変換されるビジネスライクな葬儀が浸透する一方で、納棺師に対しては「祝いの席に出席できない」「親戚縁者が会ってくれない」など、古くから続く偏見がありました。近年は日本の映画『おくりびと』がヒットしたり、教育機関に葬儀学科が開設されたりと、徐々に社会の理解が深まりつつあります。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2017年 英国インディペンデント映画賞 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
2017年 ベルリン国際映画祭 最優秀ドキュメンタリーノミネート
2017年 ベルリン国際映画祭 クリスタルベア賞ノミネート
2017年 マーガレット・ミード映画祭 審査員特別賞受賞
2018年 エステチカ短編映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞

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