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さまよう子どもたち ー路上から逃れてもー

【日本初公開作品】
原題:A Year of Hope
2017年製作/フィリピン/作品時間80分
 
首都マニラだけでも数万人いるというストリートチルドレン。島の児童保護施設には、マニラで保護された少年たちが暮らしている。13歳のジャスティンは、女性になりたいと願う少年。15歳のパブロは、微笑む方法を忘れてしまったという。彼らの多くは、性的虐待を受け、麻薬中毒になり、家庭内暴力に苦しみ、親が殺害される現場を目撃したという。心に深い傷を負っているのだ。施設での生活は、マニラの生活と比べて真の楽園と言っても過言ではないだろう。しかし、彼らが過去の闇から抜け出し、新たな人生への一歩を模索することは、容易ではない。その痛ましい現実を、カメラが追った。
 
監督:ミカラ・クロー  
プロデューサー:シグリッド・ヨーンソン・ダイケーア  
編集:カトリーヌ・アンブス  
撮影:モーガン・ニーブ  
音楽:タコ・ドリファウト
 
◆深刻なストリートチルドレンの実態◆
ストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちは、大きく2つに分類することができます。いずれの子どもたちも、深い心の傷を抱えています。1つは、家庭の貧困のため、義務教育を受けるべき子どもたちが学校へ行けず、路上に出て商売をするケースです。子どもたちは、観光客に土産物や水など売って、貧しい家計を支えています。なかには、働かない親の代わりに働かされるなど、家族がいても親から搾取され、暴力や虐待に苦しむ子どもたちが大勢いるのです。もう1つは、家もなく、家族もいない、孤児たちです。路上で暮らし、路上で眠る彼らは、当然、学校に行くこともできず、家族や親せきを頼ることもできません。孤児たちは生きるために盗みを働き、空腹に耐えるために麻薬に溺れていくのです。フィリピンでは、子どもたちへの性的虐待も増え続けています。歪んだ社会の問題のしわよせが、大人だけでなく、貧しい子どもたちをも直撃しているのです。

[予告編]
 
(映画祭)
ワンワールド 世界国際人権映画祭(プラハ2回、チェコ共和国)
テッサロニキ国際映画祭(ギリシャ)
ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭
ルガーノ人権映画祭(スイス)
自由の祭典(ブリュッセル、ベルギー)
エルサレム人類学映画祭(イスラエル)
ベルリン人権映画祭(ドイツ)
コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭(デンマーク)
アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA)

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