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R21 別名 連帯の復元
【日本初公開】
原題:R21 aka Restoring Solidarity
2022年製作/作品時間69分
撮影地:パレスチナ、日本
製作国:ベルギー、カタール、パレスチナ
1964年から1983年までの間に制作された、パレスチナに関するドキュメンタリー作品20本をダイジェスト編集したアンソロジー映画。素材となったのは、さまざまな国の過激派映画制作者が日本で吹き替え上映した、「Tokyo Reels」と呼ばれる16 ミリ映画のコレクションだ。レバノン内戦、PLOの闘争、イスラエルによるパレスチナ人の虐殺……。民族間、宗教間で繰り広げられる、終わりのない戦いと、民衆の抵抗運動が、弱者の視点で綴られている。彼らの闘争は、日本で武力闘争を標榜する新左翼主義者たちの共感を呼んだ。ベルギーの芸術学院KASKによる『不完全なアーカイブへ:東京リール』のリサーチを通じて実現した、貴重な映像の一片を観ることができる。
復元監督:モハナド・ヤクービ
製作:サミ・サイド、モハナド・ヤクービ、イディオムズ・フィルム
制作統括、ラミ・エル・ニハウィ
脚本:ラミ・エル・ニハウィ、モハナド・ヤクービ、リサ・スピルアールト
編集:ラミ・エル・ニハウィ
◆解放運動へのシンパシーが守った映像記録◆
1970年代、「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」のテロ活動を支えたのは日本赤軍でした。安保闘争から生まれた「闘う新左翼」は、PFLPに共感。レバノンやパレスチナに渡った赤軍メンバーの他にも、日本国内に多くの支援者がおり、パレスチナの映像作品がいくつも上映され、大切に保管されてきました。「Tokyo Reels」は、反ユダヤ主義との批判を受け、ドイツの国際芸術祭「ドクメンタ」で上映中止騒動が起きた作品です。中止には至らなかったものの、芸術に対する検閲行為が許されるのか、アーカイブ資料や記録映像がプロパガンダとして使われる可能性はないのかなど、結果としてさまざまな問題を提起することになりました。
[予告編]
(映画賞/映画祭)
2022年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA) Frontlight賞受賞
2022年 エルサレム国際映画祭 Olive d'Or賞受賞
2022年 東京リールズ映画祭 オフィシャルセレクション
2022年 カラマ人権映画祭(ヨルダン) オフィシャルセレクション
2022年 マラケシュ映画祭(モロッコ) アフリカンプレミア
2023年 True/False映画祭(アメリカ) 北アメリカプレミア
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