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BASURA バスーラ

2009年制作/作品時間102分
撮影国:フィリピン
製作国:日本

『忘れられた子供たち スカベンジャー』『神の子』を制作した四ノ宮浩監督が、フィリピンの貧しさの現実に向き合うため、2006年にマニラを再訪。処女作『忘れられた子供たち スカベンジャー』を通して出会った登場人物たちをひとりひとり訪ねる旅に出た。「東洋最大のスラム街」の異名を持ち、貧困の象徴ともいわれたゴミ捨て場“スモーキーマウンテン”が閉鎖されたのが1995年。そのスモーキーマウンテンの周辺の変貌ぶりとは対照的に、近隣のゴミ捨て場にスラムを形成した人々は、ゴミ拾いを続けている。20年の歳月を経ても出口の見えない貧困層の苦しみを追った作品。
 
監督・編集:四ノ宮浩 
製作プロデューサー:森崎偏陸、長島洋 
配給プロデューサー:金子学 
撮影:大廣康夫、瓜生敏彦 
整音:久保田幸雄 
エンディングテーマ曲:坂本龍一「hwit」(アルバム「out of noise」より) 
音楽協力:Wong Wing Tsan 
共同配給:浦安ドキュメンタリーオフィス 
共同製作:映画5000人製作委員会 
製作・配給:オフィスフォープロダクション
 
◆経済格差と都市部への人口流入が生み出すスラム◆
フィリピンは、首都のマニラだけでなく、ケソン市やセブ島にもスラム街があります。スラム街が形成される理由の一つは経済格差です。2000年時点で同国の貧困率は38.8%と高く、2021年でも20%を超えています。貧困家庭の子どもたちは学校に通わず、生活のための労働を強いられます。ゴミ拾いもその一つ。学校に通えない子どもたちは就職が困難になり、結果的に経済格差が拡大しています。スラム形成の理由のもう一つは、仕事を求めて都市部に流入した貧困層が、職に就けず家賃も払えず、一カ所に集まってしまうこと。ゴミの山とスラム街は、経済や教育、保健衛生など複合的な問題を抱えています。

[予告編]

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