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タリバンの子どもたち

【日本初公開】
原題:CHILDREN OF THE TALIBAN
2022年製作/作品時間47分
撮影地:アフガニスタン
製作国:ドイツ、アフガニスタン、イギリス
 
アフガニスタン、カブールに住む少年2人、少女2人の日常をカメラが追った。アブドラとエシャヌラは8歳の男の子。タリバン兵の息子、アブドラは神学校で学び、銃を持って父の警護にあたる。エシャヌラは医者やエンジニアに憧れる、純粋な少年。父はエシャヌラを私立校に入れようとするが、高すぎる学費に阻まれる。シュクリアとアレズは9歳の女の子。タリバン復権後は女性の就労が困難になり、母親たちは働けない。路上で靴磨きをして、父のいない家庭を支えている。女性や子供を取り巻く環境が大きく変わったタリバンの支配。男女格差や貧困、飢餓、さまざまな問題が市民に降りかかる中、変わることのない子供たちの夢と親の愛情にスポットを当てた作品。
 
監督・撮影:マーセル・マッテルジーフェン、ジョーダン・バイロン
製作総指揮:ステファン・エリス、フアン・カミロ・クルス
プロデューサー:マーセル・マッテルジーフェン
音楽:ミヒャエル・カーデルバッハ
 
◆タリバン復建以降、差別的な扱いを受けてきた女性◆
タリバンは2021年の復権以降、女性の権利を厳しく制限してきました。女性は、小学校や大学、専門学校などの教育機関から締め出され、目元以外は衣服で隠すよう求められ、遠距離の移動には親族の男性の同伴が必要です。公園やプールなどへの立ち入りも禁止され、最もシンプルな自由さえも奪われました。またタリバンは、女性が非政府組織(NGO)で働くことを禁止。背景には、イスラム教の聖典「コーラン」と「ハディース」で、「女性は男性より劣位にあり、保護されるべき存在である」とされていることがあります。国際社会ではこうしたタリバンの動きを「ジェンダー・アパルトヘイト」と非難する声が上がっています。
 
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2023年 BAFTAテレビ賞 時事問題賞受賞
2023年 BAFTAテレビ賞 写真・事実賞受賞

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