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絶えざる変様/室伏鴻
【日本初配信作品】
原題:ALTERATIONS/KO MUROBUSHI
2019年製作/日本/作品時間49分
土方巽に師事し、フランスなど各国で活躍した世界的舞踏家・室伏鴻(1947~2015)。ギリシャ系フランス人監督バジル・ドガニスは、室伏に魅せられ、2006年から彼が急逝する2015年までの10年間、彼にカメラを向け続けた。「ダンスについての映画というよりも、この映画そのものが一種のダンスである」と語る監督が、孤高の舞踏家の内面性までも捉えようとしたドキュメンタリー映画。室伏鴻の世界を目の当たりにすることができる極めて貴重な記録作品。
監督:バジル・ドガニス
◆死と再生をテーマにした究極の身体表現◆
室伏は、舞踏の始祖・土方巽に師事した舞踏第一世代と呼ばれ、1972年に麿赤兒らと舞踏集団「大駱駝艦」を旗揚げするなど、日本人で国際的に最も高く評価された舞踏家の一人です。彼の、突き詰められた思考と一体になった踊りは、世界に「舞踏」を広く認知させたといわれています。「死のうとして踊りをはじめた」という通り、彼の踊りは死と再生をテーマにした究極の身体表現に取り組んできました。その原点について、室伏は、少年時代に目撃した水死体や、出羽三山で見たミイラに触発されたと語っています。あまりに衝撃的で、一目見たら忘れられない強烈な印象を与えつつ、観る者に「身体とは何か」「舞踏とは何か」「ダンスとは何か」と、鋭く問いかけてくるのです。
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