
特集「子どもの視点」(全8本)
◆子どもの存在は、親の人間的成長をもたらす
子どもは親にとって、かけがえのない最愛の存在です。未来を託し、育て、支えることが、親の人生にとって最大の喜びともいえるでしょう。しかし、大きな期待を寄せることで、子どもを思い通りにしようとしたり命令したり、過剰な思いが虐待を招くこともあります。子どもといえど一人の人間。日々の暮らしの中で互いに認め合い、親子の信頼関係を築くことが大切です。充実した子ども時代を過ごすことが、のちの人生を円満に送ることにつながります。子どもの視点や子どもの気持ちになってみると、親としてどうあるべきかのヒントが隠れているかもしれません。子どもたちが直面し、抱えているさまざまな事象や問題にクローズアップしました。
◆世界各国に広がる「子どもの権利」を守る取り組み
子どもには大人と同じく「人権」があります。一方で、特別な保護を必要としています。大人や国には、子どもの権利を守る責任があるのです。子どもの権利とは、すべての子どもが心身ともに健康に育つために必要とされる権利。大きく分けて、住む場所や食べる物があることなどの「生きる権利」、教育を受けたり遊んだりできる「育つ権利」、戦争や暴力から逃れるための「守られる権利」、自由な活動ができる「参加する権利」があります。かつては「子ども=心身ともに未熟であるため大人の言う通りにするべき」といった支配的な考え方が横行していました。1989年に「子どもの権利条約」が国連で採択され、各国で子どもの権利を守る取り組みが行われています。
◆子どもが夢や希望を持てる社会をつくる
子どもにとって、夢や希望を持つことは、人生を豊かにする上でとても大切です。夢を持つことは自己実現への第一歩。夢があれば努力を覚え、希望があれば困難に立ち向かう勇気を手に入れることができます。子どもの夢を育むために最も重要なのは親のサポートです。親がバックアップしてくれると、子どもは心強く感じるもの。子どもを理解し、支えてあげることで、夢はさらに大きくなるでしょう。また、成功体験をすることや、成功者と触れ合うことも、子どもの夢を育みます。子どもに「夢を持て」と言う前に、子どもたちが夢を見られる社会をつくってゆくことが、私たち大人の責任です。
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