特集「コロナとの闘い」(全3本)

◆今も続くパンデミックだからこそ振り返る「あの時」
今世紀最大のパンデミック、新型コロナウイルスは、感染爆発の波を幾度となく繰り返し、いまだ終息の気配を見せていません。ワクチンや治療薬の開発が進む一方で、ウイルスは世界規模で変異を繰り返し、一時も気を緩めることができない状況です。私たち人類の活動を維持しながらコロナと対峙する日々が始まって3年。コロナとの闘いは今も続きます。改めてウイルス対策について考える機会を与えてくれる映像を用意しました。「あの時」何が起きていたのか、作品から感じ取ってください。
 
◆医療崩壊寸前の現場を救う、思いやりと奉仕の精神
コロナ発生当初の医療体制は混乱を極めました。感染力の強さを警戒しながらも治療に当たらなければならない医療関係者は、医療物資が不足する中で感染者をケア。とりわけ発生源とされた中国・武漢では、強硬なロックダウンが何度も実施され、市民生活も混乱を極めました。「人に会うことが怖い」という、警戒感があふれる社会において、医療崩壊を防いだ原動力は、人の思いやりと奉仕の精神でした。
 
◆安全最優先が求められた隔離施設の運用
交通網が発達した21世紀の社会では、ウイルスの伝播速度も前世紀の比ではありません。国外から入ってくるウイルスから自国民を守るため、政府にできることは「国境封鎖」。入国者に一定期間の隔離を義務付ける防疫措置では、滞在するための施設の協力が不可欠です。未知のウイルスに対する恐怖感を乗り越え、安全に施設を運用するには何が必要なのか。いわゆる「水際対策」の有効性についても、いま一度考えてみたいものです。
 
◆感染防止と生活文化の間で苦しむ人々
ロックダウンは国民生活に大きな影響を与えます。中でも移動することで暮らしが成り立つ遊牧民には大打撃。政府の施策に従うことは、何百年と続いている生活文化を失うことにもなりかねません。コロナに勝って生き延びたとしても、それで全てを失ってしまう人たちが地球上にはいます。日常を守るために、どこまで非日常を許容できるのか、コロナ対策によって仕事を失うということは、日本でもたくさんの人が経験した大きなリスクです。

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