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アンダーダウン 希望のかけら

【日本初公開作品】
原題:Underdown
2018年製作/作品時間72分
撮影地:レバノン
製作国:レバノン
 
ベイルートの街角で暮らす貧困層3人の日常を追ったドキュメンタリー映画。隣接するシリアでの数十年にわたる戦争、インフレ、難民危機などの影響が、彼らの生活にも暗い影を落としている。パレスチナ人のタクシー運転手アブ・フサムは、失恋に傷つきながら車の中で働き、眠り、酒を飲む。11歳のシリア難民アリは、友人を失った悲しみが癒えぬまま、街の路上で暮らしている。レバノン人のサムヤは、家族と一緒に暮らし、視力を失っている母親の世話をしている。ベイルートの街が奏でる無秩序なリズム。崩壊し、混沌とした都市の片隅で、貧しくも懸命に生きている人々の息遣いとかすかな希望を感じさせる。
 
監督・音楽:サラ・カスカス  
プロデューサー:リリアン・レイホール  
撮影:ジョー・サーデ  
編集:サイモン・エル・ハブレ、サラ・カスカス
 
◆債務不履行を宣言したレバノン、経済はすでに破綻◆
2020年3月7日に債務不履行を宣言して以来、レバノンは史上最悪の危機に陥っています。現地通貨の価値は80%減と暴落。多くの事業は閉鎖に追い込まれ、失業率と貧困率は急上昇し、さらに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による収入減でも打撃を受けているのです。首都ベイルートでは、レバノン人であろうと、難民や出稼ぎ労働者であろうと、多くの人々が経済破綻の影響により、生活の困窮に直面しています。さらに紛争から逃れた難民たちも、心に深い傷を負った人々が、継続的なストレスによって、さらなる精神的苦痛、不安、絶望感により追い込まれています。また、貧困層の高齢者も放置されています。

[予告編]

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