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忘れられた子供たち スカベンジャー

1995年製作/作品時間100分
撮影地:フィリピン
製作国:日本
 
17歳の少年、ジェイアールが暮らすのは、フィリピン・マニラ市にあるゴミ捨て場の街“スモーキーマウンテン”。住民はゴミの山の中から再生可能な物を拾い集め、転売することで生計を立てている。ゴミの悪臭から逃れるために、シンナーを吸うジェイアール。恋人のクリスティーナとの間に子どもを授かるが、子どもに黄疸の症状が顕れた。ジェイアールは血を売って薬代を稼ぐものの、生活苦に耐えきれなくなり、クリスティーナとの仲は険悪なものになる。13歳の少年、エモンは小学校を途中でやめた。一家を支えるために働き、母親に貯金のためのお金を渡す。「フィリピンの恥部」とまで言われた東洋最大のスラム街で、生活苦に喘ぐ人々を6年にわたって追ったドキュメンタリー。

監督・編集:四ノ宮浩  
撮影:瓜生敏彦・JUAN MANUEL  
整音:久保田幸雄・菊池信之  
音楽協力:叫ぶ詩人の会   
配給:オフィスフォープロダクション・パルコ  
製作:オフィスフォープロダクション
 
◆スモーキーマウンテンは貧困層にとっての貴重な収入源◆
「スカベンジャー」は英語で、動物の死骸を食べる生物のこと。転じてフィリピンでは、ゴミ拾いで生計を立てている人のことを、スカベンジャーと呼ぶようになりました。スカベンジャーの中には、わざわざゴミの山に移り住んでくる人もいます。ゴミの中のプラスチックやペットボトル、紙などを集めると、業者が買い取ってくれます。安定した仕事がない貧困層にとって、ゴミは貴重な収入源となるのです。しかしゴミの山では生ゴミと日光が化学反応を起こし、発火や火災がたびたび起こります。スカベンジャーたちにとってゴミの山は、危険と引き換えに命をつなぐ場所になっています。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
第44回マンハイム国際映像祭ベストドキュメンタリー賞受賞作品(ドイツ)
エコメディア国際環境映画祭 1995 Hoimar von Ditfurth賞 受賞(ドイツ)
第4回地球環境映像祭 社会環境映像賞 受賞(日本)
Encontros Internacionais de CINEMA 1996 ベストドキュメンタリー賞 受賞

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