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軍事国家ミャンマーの内幕

【日本初公開作品】
原題:ON THE INSIDE OF A MILITARY DICTATORSHIP
2019年製作/作品時間97分
撮影地:ミャンマー
製作国:デンマーク・フランス
 
軍部が国家権力を握り続けるミャンマー。軍事政権と民主化運動の攻防で、かつてノーベル平和賞を受賞し、“民主化の星”とされてきたアウン・サン・スー・チー氏が、いかに軍部と駆け引きをして政権のかじ取りをするに至ったのか。また、少数民族への迫害を黙認し、世界から非難を浴びながら、なぜ彼女はロヒンギャをめぐる問題で有効な手立てを講じることができなかったのか。本作は、2006年に軍事政権が定めた「玉座」という名の首都ネピドーで、どのような権力闘争が繰り広げられてきたのかを関係者の証言で綴るドキュメンタリー映画。そこには指導者アウン・サン・スー・チー氏の苦悩と、知られざる軍事国家ミャンマーの実像が浮かび上がる。
 
監督・脚本:カレン・ストッケンダル・ポールセン  
プロデューサー:ヴィベケ・ヴォーゲル  
共同プロデューサー:ヴァレリー・モントマーティン   
撮影:ストゥーラ・ブランデス・グローヴレン   
編集:Gギレス・ガードナー
 
◆国を統治するには、過去の悪行も引き継がねばならない◆
70年もの間、少数民族との戦闘が続いてきたビルマ(ミャンマー)では、紛争が軍の支配と存在意義を正当化してきました。“民主化の星”が、軍部と政権をともにするということは、指導者であるアウン・サン・スー・チー氏自身が、この国の深い傷跡も継承しなければならないことを意味します。一方で、長期化した軍事独裁政権では、一握りの司令官が権力をほしいままにしてきました。この国では、僧侶と占星術師が生活のあらゆる場面で強い役割と発言力を持っています。軍の幹部が、権力者の好む占星術で選ばれているといった信じ難い実態も証言によって暴露されます。国の民主化を目指してきたアウン・サン・スー・チー氏のあまりに深い苦悩が見えてきます。

[予告編]

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