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ビルマVJ 消された革命
原題:Burma VJ: Reporter i et lukket land
2008年製作/作品時間85分
撮影地:ミャンマー
製作国:デンマーク
民主化運動の指導者、アウン・サン・スー・チー氏が自宅軟禁におかれるなど、軍事政権による独裁が続くビルマ(ミャンマー)の様子を記録したドキュメンタリー。報道は政府による厳しい情報統制下にあるため、ビルマ国内の情勢を世界が知ることは困難を極めていた。そんな中、2007年僧侶を中心に大規模な反政府デモが巻き起こる。本作は、命の危険さえをも顧みず、真実を世界に発信しようと奮闘するビデオジャーナリスト=VJたちによって撮影され、密かに国外に送られた膨大な映像素材を基に、いつくかの再現映像も使用しつつ、分かりやすく整理、再構成してビルマの現状を明らかにしたドキュメンタリー。アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート。
監督:アンダース・オステルガルド
編集:ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン
プロデューサー:リーゼ・レンゼー=ミューラー
◆国軍兵士によって日本人ジャーナリストも射殺◆
2007年9月、ビルマ(ミャンマー)で弾圧されてきた民主活動家や約2000人の僧侶らが立ち上がり、軍政下で反政府デモが起きました。やがてデモに参加する国民は10万人を超え、1988年の民主化運動以来の大規模なデモになりました。軍事政権は、民衆を厳しく弾圧し、数千人に及ぶ死傷者を出します。国軍兵士によって日本人ジャーナリストの長井健司さんも故意に射殺されました。本作は、軍事独裁国家で民主活動家らが武器ではなくビデオカメラとネットワークを手に闘争を繰り広げた最初の事例でもあります。その後、カメラの小型化やスマートフォンの普及により、映像が独裁国家に抗うための大きな力になっていったのです。生々しい映像は、武力による権力の掌握がいかに悲惨なものであるかを伝えています。
[予告編]
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