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太陽の下で-真実の北朝鮮-

英題:Under the Sun
2015年製作/作品時間106分
撮影地:北朝鮮
製作国:ロシア、チェコ、ドイツ、ラトビア、北朝鮮
 
ロシア人監督が北朝鮮のドキュメンタリー映画を撮影。しかし彼を待ち受けていたのは、北朝鮮が用意した台本と当局の監視だった。主人公の少女、ジンミの「日常」と、金日成直属の下部組織「朝鮮少年団」への入団にまつわるさまざまな行事に密着している。当局は、「最高の国の“普通” の生活」を描くために、撮影場所の作り込みをしたり、現実とは異なるキャストを起用したりと、工夫に余念がない。演技指導もしばしば見られ、その一部始終をカメラがとらえている。全て「やらせ」の世界でありながら、作品のあらゆるシーンで登場する“チュチェ思想”の賛美に、為政者たちの体制維持への執念が感じられる。自由が許されない監視社会を逆手に取った、北朝鮮の真実を映し出す作品だ。
 
監督・脚本:ヴィタリー・マンスキー  
撮影:アレクサンドラ・イヴァノヴァ  
編集:アオドレイ・ペパルヌィ  
音楽:カルリス・アウザンズ  
プロデューサー:ナタリヤ・マンスカヤ
 
◆一生涯続いてゆく偶像化教育◆
北朝鮮における金日成一族への偶像化教育は、幼少時代から始まります。最大の特徴は、義務教育の中で、国語・算数などのほかに金日成の「偉業」を学ぶ“チュチェ思想”の教育が組み込まれていること。偶像化教育は、幼稚園から始まります。その内容は、ただひたすら金一族の偉業を暗記し、その思想を骨身にまで染み込ませるもの。金一族を絶対的な存在として教え込み、米国、日本、韓国への憎しみを植え付けているのです。エリート階級の子どもたちは小学校2年生になると朝鮮少年団に入団。青年期には金日成社会主義青年同盟、その後もさまざまな団体で偶像化教育が続いていきます。

[予告編]

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