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津波そして桜

2011年製作/日本/作品時間41分
本作は、震災の年2011年9月に公開され、第84回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたドキュメンタリー映画。町を次々と飲み込んでいく津波。それを高台から見て恐怖に震え、家族を心配する人々。未曾有の被害をもたらした東日本大震災の被災者たちが、復興に向けて歩み始めた思いを、日本の文化を象徴する花である「桜」とともに描いた作品。監督はイギリス人の女性。すべてが崩壊し、瓦礫ばかりになってしまった街で、何もかもを失った人々の心の内を丹念に追いながら、希望のように美しく咲く「桜」を綴っていく。日本人が古くから桜に抱いてきた様々な思いと、絶望のふちに立たされても明るく前向きに生きようとする被災者の姿とを重ねていく。
※作品中に津波被害の映像が流れます。
 
監督:ルーシー・ウォーカー  
プロデューサー:キーラ・カーステンセン
音楽:モービー
撮影:アーロン・フィリップス
製作総指揮:ティム・ケース
 
◆「短いから美しい」「咲いてもうれしい、散ってもうれしい」◆
被災地には、桜への思いを涙ながらに語る多くの日本人がいました。桜は、古くから日本人の心の花なのです。それはまるで復興のシンボルでした。そして被災地に咲く桜には、被災者から多くの願いが託されました。美しい満開の桜が亡くなられた方々への鎮魂になりますように。津波の甚大な被害を後世に伝え、多くの人々の命を救いますように。そして、高台から街を見下ろす桜は、人々に希望を与え、勇気づけ、復興を見守る存在になったのです。思いが詰まった一輪一輪の花が、あの日から10年を経た今も、変わることなく満開になることでしょう。美しく、そして強くありたいと、私たち日本人が願った被災地の桜を、いつか訪れてみてはいかがでしょうか。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2012年 第84回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート
2012年 サンダンス映画祭 ノンフィクション短編映画大賞受賞
2012年 DC環境映画祭 ポリークラコラ映画賞受賞
2012年 マデイラ映画祭最優秀映画賞 ローリシルヴァ賞受賞
2012年 フロリダ映画祭 短編 観客最優秀賞受賞
2012年 ネバダシティフィルムフェスティバル 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
2012年 ネバダシティフィルムフェスティバル 最優秀賞受賞
2012年 ドミニカ共和国環境映画祭 最優秀映画部門オーディエンス賞受賞
2013年 第34回年ニュース&ドキュメンタリーエミー賞 最優秀ドキュメンタリー賞ノミネート
2011年 トロント国際映画祭ドキュメンタリー会議で初上映(コンテスト外)

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