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ダーフェンの絵師
【日本初公開】
原題：The Painter
2019年製作／作品時間16分
撮影地：中国
製作国：中国
大芬は絵師たちが金を稼げる“中国最大の油絵村”。彼らのほとんどが、複製の技術によって生活している。主人公のリューもそんな絵師の一人だ。複製画制作は、描く部分を複数人が分担する流れ作業が一般的だが、彼の一門は1人で1枚の絵を完成させる。模写であっても、“自分の作品”を描くことに情熱を注ぐ。そこには確固たる技術の裏付けもあるが、創造性や想像力も大切だとリューは語る。複製画の中にあるオリジナリティーとは何なのか。作品制作に真摯に向き合うリューの姿に、芸術の本質が見える。
監督・編集：ドン・ヤンチー
撮影：ワン・フェイ
撮影助手：フー・ゾープー
ナレーター：チェン・イージン
音楽：ヘカ、ランディ・カーバー、ダリオ・マリアネッリ
◆「油絵の村」から「絵画の街」へと成長◆
大芬では、複製画のみを手掛ける絵師は「画工」と呼ばれています。経験が少ない画工たちは複製画の制作で腕を磨き、生計を立てるのです。初期の大芬の作品は、有名絵画のコピーに徹していました。より多くの絵画を作るため、数人の職人が持ち場を分担し、工場の流れ作業のように絵画を仕上げる体制が確立されました。「油絵村」と呼ばれた大芬は絵画産業の成長とともに巨大化し、複製画の他に個人の肖像画や墨絵など、ありとあらゆる絵が手に入る「絵画の街」へと変貌をとげたのです。
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