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謎の39号室

原題:BUREAU39: KIM'S CASH MACHINE
2020年製作/作品時間58分
撮影地:北朝鮮
製作国:ドイツ
 
国際社会からの経済制裁を突破し、独裁国家を維持し続けている北朝鮮。政権を支える巨額の統治資金が、世界中から集められているという。この資金調達のすべてに関与しているといわれているのが、秘密機関「39号室」だ。収入は、年間で数億ドルにも上るとみられている。元幹部や海外へ派遣された労働者、国連検査官の証言。そしてオランダ、ライデン大学のレムコ・ブロイカー教授は、流出したデジタル・データを詳細に分析し、その実態を浮き彫りにしてきた。ハッカー教育、アルマーニの製造請負、シリアへの化学兵器…。それは、キム一族に可能な限り金を集める仕組みになっていた。北朝鮮の外貨獲得の驚くべき実態が明かされる。
 
監督:セバスティアン・ヴァイス  
プロデューサー:トリスタン・ヒトロシェク  
撮影:シャンティ・アバスカル、カール・ギェルストルファー、ルーカス・アウグスティン、サム・ヒュンメン、アンドレ・グラビンスキー、マルク・ビューラー  
編集:シュテフェン・バートネック  
音楽:ニルス・カシレック、ミラン・マイヤー・カヤ
 
◆39号室の資金が枯渇しているとの情報も◆
2020年8月19日、北朝鮮は、朝鮮労働党中央委員会総会で最高指導者の金正恩委員長が、「経済計画目標の未達成」と「人民生活が向上していない」ことを公式に認めました。最高指導者が政策の失敗を認めることは異例で、北朝鮮経済があらためて危機的状況にあることを世界に印象づけました。また39号室の資金について、4、50億ドルあった外貨が1億ドルを切ったという情報が出回り、サイバー攻撃による資金強奪への警戒感も高まりました。2023年には資金が完全に枯渇するという報道もみられます。そうした状況で、ますます外貨獲得に躍起になる北朝鮮の地下組織と国際社会の攻防は激しさを増すばかりです。

[予告編]
 
2020年 Visioni Dal Mondo2020 
2020年 テラディトゥッティ国際映画祭(イタリア) 
2020年 UNAFF2020

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