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ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件...そして

【アンコール配信】
2013年製作/作品時間95分
撮影地:イラク
製作国:日本
 
2004年、イラクの武装勢力に誘拐された3人の日本人のうち、高遠菜穂子さんと今井紀明さんの解放後の足跡を追ったドキュメンタリー。当時「自己責任」という言葉が独り歩きし、人質の3人は家族ともども大きなバッシングを受けた。誹謗中傷から立ち直り、高遠さんは今も単身でイラクの子どもたちの支援を、今井さんは日本で不登校の若者の支援を行なっている。彼らの活動に密着し、人質事件が日本にもたらしたもの、未だ終わりが見えないイラク戦争の実情などを克明に記録している。どんなに非難されても、揺るぎない信念を持って生きることの大切さが伝わってくる作品だ。
 
監督:伊藤めぐみ
プロデューサー:広瀬涼二
撮影:伊藤寛 大月啓介 大原勢司
編集:伊藤誠
音楽:吉田ゐさお
音効:早船麻季
 
◆世論の暴走の先駆けとも言える「自己責任論」の実情
イラク日本人人質事件は、2004年4月にイラクのファルージャで日本人3人が武装勢力に拘束され人質となった事件。武装勢力はイラク戦争に派兵された自衛隊の撤退を求めていました。3人は外務省の渡航自粛勧告を無視してイラクに入国していたため、自己責任論が噴出しました。イラクでは同年10月にも日本人が誘拐され、後日に遺体で発見。背景には、米国の軍事作戦に同盟国として参戦した日本に対して、イラク国民の失望があったと言われています。翌年には米国が「イラクに大量破壊兵器はなかった」との声明を出し、イラク戦争の大義は失われました。一方で生まれてくる子どもには先天異常の発症率が高く、子どもの家族の毛髪から高濃度のウランが検出されています。
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)

2013年 ATP若手映画プロジェクト第一回支援作品
2014年 第1回 山本美香記念国際ジャーナリスト賞

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